『居眠り磐音』の初日舞台挨拶が5月17日(金)に丸の内ピカデリーで行われ、松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、石丸謙二郎、谷原章介、本木克英監督が登壇した。

冒頭の挨拶で「みなさんに親う即した通り、この日を迎えられてうれしく思います」と笑顔を見せた本木監督。寒い時期に撮影していたということもあって、殺陣のシーンは大変だったのでは?という質問に「大変でしたね、(柄本)佑さん」と話を振る松坂。しかし柄本は「え?寒かったか・・・」と返し、これには松坂も爆笑。続けて、柄本は「割と動き回ってたのでホットだった」と笑って返した。また、柄本は「寒いと血のりが暖まらないんです。あのべとべと嫌いなんですよ」とコメントすると、松坂も「(同シーンの撮影が)3日間なので、メイクからスタートしなきゃいけない。時間がかかっていましたね」と苦労を語った。

今回、時代劇に初挑戦となった杉野は、“まげ”姿について聞かれると「え・・・。似合ってるかもなーって思いました。意外と悪くないなと」とコメント。これには登壇者からも同意の声が上がったが、杉野は母親からも似合っているという声があったことを明かし、さらに「産んだのは私だからねって。感謝しました」と母親とのやり取りを明かし、これには会場からの笑いが起きた。

また、映画の内容にちなみ、“みなさんにとってのヒーローは?”という質問に「父です」と即答する松坂。
続く木村は「松坂さん」と答え、その理由について「宣伝でバラエティ番組に出るとてんやわんやになっちゃうことがあるんですけど、松坂さんとご一緒だとすべてを完璧に、穏やかにやってくださるから、隣にいてニコニコするだけでいいと思っちゃいます」と称賛。これに松坂は「なんでもやります。コントだろうがなんだろうが。何事も楽しんでやれればいいなという精神です」と宣言し、会場からは声援が飛んだ。

さらに柄本は「杉野さんです。初対面が殺陣のシーンだったので不安だったんですけど、杉野氏のキラキラの目を見ただけで素直な方なんだと。思いっきりいけると(思った)。僕にとってのヒーローは、あの時の杉野君、君だよ」とコメントし、杉野は照れ笑いを浮かべた。そんな杉野は「松坂さん。がんばって同じ作品に出させていただいても、さらに先を走っている。つたない僕をいつもフォローしてくれて、ヒーローだなと思います」と答え、これに松坂は「うちの事務所はそういう教育の元やっているので、いずれ杉野も後輩ができたら」と笑顔で答えた。

最後に松坂は「ようやくこの日を迎えられたことをうれしく思います。とても見やすく、時代劇を見たことがない人でも楽しく見ることができる作品です。存分に楽しんでいただけたら」と本作をアピールした。

本作は多くの時代小説ファンの心を掴み、シリーズ累計発行部数2000万部を突破した佐伯泰英の同名著書を原作とする本格時代劇エンターテインメント。“時代劇史上最も優しい主人公”の坂崎磐音役には松坂桃李を迎え、木村文乃・芳根京子・柄本佑・杉野遥亮・佐々木蔵之介・ピエール瀧・陣内孝則・谷原章介・中村梅雀・柄本明など日本を代表する豪華俳優陣が集結。江戸下町の人々との心温まる交流、颯爽と悪を斬る磐音の剣、胸をしめつける男女の恋模様を描く、全く新しい本格時代劇エンターテインメントが誕生する。

【取材・写真・文/編集部】

映画『居眠り磐音』は全国で公開中!
監督:本木克英
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、陣内孝則、谷原章介、中村梅雀、柄本明
配給:松竹
©2019映画「居眠り磐音」製作委員会