『チア男子!!』の公開記念舞台挨拶が5月20日(月)に山形・ソラリスで行われ、浅香航大、風間太樹監督が登壇した。
今回、山形県のソラリスに登壇した風間監督にとって山形は地元であり、学生時代に同じ朝井リョウ原作の「桐島、部活やめるってよ」を観た劇場で、長編初監督作品の舞台挨拶ということで、想い入れの強い凱旋イベントとなった。満席の劇場に、「風間監督!おかえりなさい」の声援に応える形で登壇。浅香は「今日は、風間監督の地元である山形の劇場に来れてとても嬉しいです」と挨拶し、風間監督から「本日はお越しいただき誠にありがとうございます、長編初となる映画を山形の劇場にかけていただけることだけでも嬉しいのですが、こうやって舞台挨拶ができることを本当に嬉しく思います」と挨拶した。
監督が27歳、浅香が26歳で、ほかキャスト陣も20代という平成生まれの勢いのあるチームで作った作品について、浅香は「監督が自分たちにすごい寄り添ってくれて、毎シーン、細かい話し合いもできたし、一緒にキャラクターを作っていけた。身近に感じさせてくれるのと同時に、芯がしっかりしていてこの監督になら委ねられるなという安心感もありました。撮影含め4か月ほど時間をともにし、勢いある20代が集まったその結束力や絆というのも青春映画としてスクリーンに詰め込むことができたと思っています」と監督の印象を語った。
また風間監督は初長編映画ということについて「とにかく全てが初めての経験で、こうやって舞台挨拶をするのも初めてだったので、全てに感動し、携わっていただいた多くのスタッフ、キャスト、製作委員会の皆様に感謝しております」と語った。また、鑑賞後の観客とのQ&Aも行われ、15年前から浅香のファンという女性から「今の気持ちをミゾのように格言で言うと?」という質問に対し、「過去の苦悩の上に今の自分がある」と回答。また好きなシーンや、キャストの第一印象など、山形の『チア男子!!』ファンからのたくさんの質問に答えた。
最後に、浅香は「『チア男子!!』は自分にとっても想い入れの強い作品です。今日はこうやって監督の故郷に一緒に来られたことが嬉しいですし、忘れられない1日になりました。まだまだ公開は続きます、一人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです」と挨拶、風間監督は「今、『チア男子!!』は日本中からメッセージをいただけていますが、今日山形に来てこうやってみなさんの顔を見ていると、(中には友人や親族もいますが)こういう応援が自分の背中にあるのであれば、これからも作品を続けられると思いました。本当に今日はありがとうございました」とイベントを締めた。
本作は、「桐島、部活やめるってよ」に続く原作者・朝井リョウの第二作目となる傑作青春小説「チア男子!!」の実写映画化。原作は朝井リョウが大学在学中に、これまで女子がやるものとされてきたチアリーディングを男子がやる男子チアチーム“SHOCKERS”をモデルに執筆。道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた大学1年の晴希が怪我をきっかけに柔道をやめ、親友の一馬とともに男子チアチームの結成をめざす青春物語。柔道一家の中でどうしても姉に届かない自分の柔道の才能に苦悩し、男子チアの世界へ飛び込む坂東晴希役を横浜流星、晴希の幼馴染・橋本一馬役を中尾暢樹がW主演で務める。
映画『チア男子!!』は全国で公開中!
監督:風間太樹
原作:朝井リョウ「チア男子!!」(集英社文庫刊)
出演:横浜流星・中尾暢樹、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智/浅香航大、清水くるみ、唐田えりか、山本千尋、伊藤歩
配給:バンダイナムコアーツ/ポニーキャニオン
©朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECT