『空母いぶき』の初日舞台挨拶が5月24日(金)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、市原隼人、深川麻衣、藤竜也、若松節朗監督が登壇した。
快晴の午後に行われた今回の舞台挨拶。登壇した西島は15時台にもかかわらず「こんばんは」と挨拶し、会場からは笑いが起きた。さらに「すごく緊張していて(笑)撮影中もすごく緊張していました。魂を込めて撮影しました」と笑顔で挨拶した西島に、続く佐々木は「みなさん、こんば・・・あ、こんにちは!」と挨拶し、西島は苦笑しながら佐々木にツッコミを入れるなど、和気あいあいとしたムードで始まった。
「映画は観客のみなさんに見ていただいて完成すると言われていて、僕自身もそう思っています。うれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せる西島に、藤は「西島さんも佐々木さんも準備万端整っていた。完璧でした」と初日の撮影を振り返った。その西島は「たくさんの自衛官の皆さんにお話を聞くことができて、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います」と周囲の協力が本作の完成度を高めたことを明かした。
今回初日を迎えたことに対して、原作者のかわぐちかいじから手紙が寄せられ、MCが読み上げると、西島は「感激しました。本当にうれしい」と笑顔でコメントし、「スケールが大きくテーマが深いので実写化が難しいと言われている中で、今回は企画の段階からハードルが高いものがあったと思います」とスタッフの苦労をねぎらい、「みなさんに見ていただけるのは感無量です」と観客にも感謝の気持ちを語った。
最後に佐々木は「かわぐちかいじ先生がこの原作を書いた時に怖さを大切にしたいと。戦争が起こった場合の武器とか、人間の怖さ、いろんな怖さがあると思います。今日初日を迎えて、この船に乗れてよかったと感謝していますし、誇りに思っています」、西島は「自分が平和に楽しく過ごしているのは、平和を守っている人がいるんだなと実感しました。平和な街を見て、平和の大切さ、かけがえのなさを感じていただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
かわぐちかいじ(原作)からの手紙
「空母いぶき」封切に寄せて
「空母いぶき」を実写映画として何としても完成させるという製作陣の意志は、自衛隊を「国防」という本来の任務で、日本で初めて描くんだという強い思いだったと想像します。映像にみなぎる緊迫感は、「国防」という重要な問題を正面から描いている迫力です。原作者としてその映像に接することができ、これ以上の本望はありません。
製作に関わったスタッフの皆様、俳優の皆様、本当にごくろう様でした。そして、ありがとうございました。
ストーリー
「沈黙の艦隊」「ジパング」のかわぐちかいじによる累計350万部突破のベストセラーコミックを、日本映画界を牽引する西島秀俊と佐々木蔵之介共演で映画化。国籍不明の軍事勢力から突如、攻撃を受けた日本。国民の命と平和が脅かされたとき、国の舵取りを託された者、過酷な戦闘下で防衛の任に当たる者、彼らは何を考え、如何なる選択をするのか。手にした力はどのように使うべきなのか。各々の立場でのそれぞれの決断がこの国の未来を作る。
【写真/蔭山勝也、文/編集部】
映画『空母いぶき』は2019年5月24日(金)より全国で公開!
監督:若松節朗
出演:西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石田法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、佐々木勝彦、中村育二、益岡徹、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市
配給:キノフィルムズ
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ