第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品『Les misérables(原題)』がSTAR CHANNEL MOVIES として日本公開されることが決定した。
本作は、かつて小説「レ・ミゼラブル」の舞台となり、現在も多くの低所得者を抱え、治安の悪さが社会問題となっているパリ郊外の地区バンリューを舞台に、警察の自警団に入った男性が、捜査していく過程で、人種や宗教、貧富の格差など、様々な問題を考えさせられる物語。『ダンケルク』(2017)のダミアン・ボナールらが出演。
本作は、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の出品作品で、フランス期待の新鋭ラジ・リ監督の長編デビュー作。コンペティション部門は、米国からクエンティン・タランティーノ、テレンス・マリック、アジアからは常連の韓国ポン・ジュノ、中国ディアオ・イーナンらによる珠玉の計21作品が出品されており、ほぼ無名の新人監督の手掛けた作品が、ここに名を連ねたことは異例の快挙と言える。
これまでWEBドキュメンタリー作品を多く手掛けていたラジ・リ監督は、1980年生まれの現在39歳。2017年に制作した同タイトルの短編作品はセザール賞の短編部門にもノミネート、その他に数多くの賞を受賞した。今回は、その短編作に着想を得て、満を持しての長編映画化となった本作が、栄えあるカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。
なお、日本での公開日は現在未定となっている。
映画『Les misérables(原題)』
監督:ラジ・リ
出演:ダミアン・ボナール ほか
提供:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES作品
©RECTANGLE PRODUCTIONS