曜日を間違えた松坂桃李「この仕事をやっていると曜日の感覚がなくなる」―『居眠り磐音』“大入り”御礼舞台挨拶に松坂桃李・木村文乃ら登壇

『居眠り磐音』の“大入り”御礼舞台挨拶が5月29日（火）に新宿ピカデリーで行われ、松坂桃李、木村文乃、本木克英監督が登壇した。

舞台挨拶前には、松坂桃李と本木克英監督が来場者に大入り袋を手渡しでプレゼントするサプライズが用意され、早くも「やばい」「心臓バクバク」という声が飛び交うほど会場を盛り上げた。ステージに登場した主演の松坂は冒頭で「みなさん本日は、日曜日に・・・」と挨拶し、周囲からは「水曜日！」というツッコミを受け、これに「水曜日？この仕事をやっていると本当に曜日の感覚がなくなるんですけど（笑）」と苦笑いし、これには会場中が笑いに包まれた。

手渡しでのサプライズについては「一人一人に感謝の気持ちを言えるのはいい機会だと、貴重な機会だと思いました」とファンとのふれあいを喜んだ松坂。その中でも7～8回見たという観客がいたことを明かし「僕らよりセリフ言えるんじゃないかと」と木村と笑いあう場面もあった。

本作の公開がちょうどドラマの撮影と重なったという松坂だが、撮影では本作の予告編を見たドラマのスタッフにいじられることもあったと言い、「『それがしってどういう意味？』って聞いてきたので、公開したらぜひ見に行ってください、というやりとりはあった」と周囲にも本作の輪が広がっていることを明かした。また、木村は「女性に見ていただきたい映画だと思います」とコメントしつつ、涙を誘う物語であることから「メイクポーチが必須。男性には、それを待っている心の広さとゆとりを持っていただけると」とアドバイスをした。

さらに観客からの“お仕事の悩み”に答えるコーナーが用意され、新社会人という観客から“どうしたら新しい環境になじめますか？”という質問に、「我々は派遣みたいなものですからね」と笑いを誘った松坂。主演として現場を引っ張ることも多い松坂は「なんて呼ばれているかをさりげなく聞いて、その名前で呼んでみたり、スタッフさん同士で何で盛り上がってるかを耳にしたら入ってみる」と自ら行動することを明かし、「仕事に向き合ってやっていれば、だんだん周りもコミュニケーションを取ろうと思ってくれると思うので、真摯に向き合えば時間が経てばなじめている」とアドバイスをした。また、木村も「名前って魔法がありますよね。仲良くしたいとき、積極的に名前を呼ぶと絆がつながるのかなと思う」と同意した。

最後に松坂は「これだけ多くの人に支えられているんだなと実感しています。もっと時代劇が多くの人に見てもらえるように、自分自身も精進していこうと思っていますので応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。

本作は多くの時代小説ファンの心を掴み、シリーズ累計発行部数2000万部を突破した佐伯泰英の同名著書を原作とする本格時代劇エンターテインメント。“時代劇史上最も優しい主人公”の坂崎磐音役には松坂桃李を迎え、木村文乃・芳根京子・柄本佑・杉野遥亮・佐々木蔵之介・ピエール瀧・陣内孝則・谷原章介・中村梅雀・柄本明など日本を代表する豪華俳優陣が集結。江戸下町の人々との心温まる交流、颯爽と悪を斬る磐音の剣、胸をしめつける男女の恋模様を描く、全く新しい本格時代劇エンターテインメントが誕生する。

【取材・写真・文／編集部】