オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』の追加キャスト9人の出演が発表された。

橋の建設が進む山村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチ(柄本明)は、村人の源三(村上虹郎)が遊びに来るとき以外は黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前にひとりの少女が現れ、トイチの人生は大きく変わっていく―。主人公の船頭トイチ役を演じるのは、11年ぶりの主演となる柄本明。人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役には村上虹郎。トイチの前に現れる傷ついた少女を川島鈴遥が演じる。

既に発表されている柄本明、川島鈴遥、村上虹郎に続き、今回豪華キャスト9人の参加が発表された。今回発表されたのは、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功。彼らはすべて、柄本明演じる船頭トイチの舟に乗り、向こう岸へ渡ろうとする客人を演じる。伊原剛志は川上で建設中の橋の関係者、浅野忠信は馴染みの客、村上淳は上流で起こった事件の噂話を聞きつける商人、蒼井優は華やかな芸妓、笹野高史は酪農を営む賑やかな客、草笛光子は生まれ故郷に戻る女性、細野晴臣はマタギの親方、永瀬正敏はそのマタギの息子・仁平、そして橋爪功は町医者を演じる。これら村と町を隔てる山あいの河を往来する客にはトイチ(柄本明)の舟に乗り込む理由があり、トイチは彼らを乗せて向こう岸へ舟を渡す。

謎めいた少女(川島鈴遥)やトイチを慕って遊びに来る村人・源三(村上虹郎)とともに、それぞれに印象的なエピソードがあり、彼らに寡黙な船頭トイチがどのように関わっていくのか。俳優として国内外を問わず精力的に活動を続け、本作で脚本・監督を務めるオダギリジョーは今回のキャスティングについて「同業者ですからね(笑)。自分の好みというか、好きな方々に集まって頂きました。監督なんて滅多にあることじゃないので、このお祭り騒ぎに乗じて一緒に遊びませんか?みたいな軽いノリでお声掛けしました。受けて頂いた方々は、役の大小や、ビジネス的な観点で仕事をしていない、粋な方々ですね(笑)」と語っている。

映画『ある船頭の話』は2019年9月より新宿武蔵野館ほか全国で公開!
脚本・監督:オダギリジョー
出演:柄本明、川島鈴遥、村上虹郎/伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優/笹野高史、草笛光子/細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功
配給:キノフィルムズ/木下グループ
© 2019「ある船頭の話」製作委員会