マーベル映画の最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』のサイモン・キンバーグ監督のインタビューが到着した。
世界を危機に陥れる強大な敵とミュータントたちの時空を超える壮絶な戦いを描き、全世界で驚異の大ヒットを記録したメガヒット・シリーズ最新作。⼈類を救う戦いから10年―。巨⼤な脅威・アポカリプスへの壊滅的な⼀撃を与えたのは、サイコキネシスとテレパシーの特殊能⼒を持つX-MENのジーン・グレイだった。しかしジーンは、事故が原因でダークサイドが増殖、封じ込められていたもう一つの人格<ダーク・フェニックス>を解き放ってしまう―。ジーンを演じるのは前作に続きソフィー・ターナー、プロフェッサーX(チャールズ)のジェームズ・マカヴォイ、マグニートー(エリック)のマイケル・ファスベンダー、ミスティーク(レイブン)のジェニファー・ローレンスら豪華キャストが再結集。謎に包まれた女性キャラをジェシカ・チャスティンが演じる。
今回、記念すべきX-MENシリーズの最終章を手がけたサイモン・キンバーグ監督のインタビューが到着した。『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)で共同脚本を務め、以降全ての作品に脚本や製作として携わってきたキンバーグは、「僕は子どものときからX-MENに浸ってきた。そしてあらゆるコミックのなかで僕の一番好きなストーリーがダーク・フェニックス・サーガなんだ。自分が監督するチャンスがあるなら、特別に感情移入できるものにすべきだと思っていた」と初監督作となる本作への意気込みを語る。
「『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でダーク・フェニックスのことを語ろうという試みがあったんだけど、当時後悔したのは、前日譚として語られなかったことだ」と初参加の思い出を振り返り、「今回良かったことは、ダーク・フェニックス・サーガにある、善悪割り切れないキャラクターの複雑さを世界が受け止める用意があるとスタジオが考えたこと。さらに女性のヒーローを受け止められる時代だと。それで僕自身も、そこに着目しながらストーリーを組み立てることができた。このジャンルにおける女性ヒーローのストーリーを繰り返し語ることは、絶対に成功すると思えた。『キャプテン・マーベル』とか『ワンダー・ウーマン』のように」と、主人公ジーンと “謎の女”、物語のキーパーソンの両方が女性である本作は今の時代だからこそ描けたと語る。
「ジーンだけではなく、ジェシカのキャラクターも、ジェニファー・ローレンス演じるミスティークも、みんな強力なキャラクターだ。原作のコミックがそうだと思う。X-MENシリーズは、もっとも強い女性キャラクターが揃っている。もちろん男性も強いが、みんなの中でも特にジーンは強い。だから今回はそれを語るいい機会だと思った」という女性陣の活躍にも要注目だ。
さらに、「ジェシカが演じるキャラクターは、ジーンの中のパワーを引き出す。それは実際、X-MENたちがやることとは逆だ。彼らはジーンの力を抑制してコントロールしようとする。一方ジェシカのキャラクターは、ジーンを解放して、彼女が力を解き放つことができるようにする。それは素晴らしい目的のためとは言えないかもしれないが、『自分のなかの力を恐れるな』ということであり、そのメッセージはとても重要だ。願わくばこの映画を観た人がそれを感じてくれたらと思う」と、X-MENだけではなく、敵対する謎の女の行動にも重要なメッセージを込めたことを明かした。
最後に、本作がシリーズ最終章となることについて、「僕はこれをエンドとは呼ばない。僕らが愛してきたキャラクターたち、俳優たちによる、ファミリー・ストーリーのコンビネーション。このサーガのコンビネーションの究極のストーリーなんだ」と締めくくっている。シリーズを支え続けたサイモン・キンバーグ監督が放つ、一大サーガを締めくくる究極の物語は、どのような展開を見せるのか。『X-MEN:ダーク・フェニックス』はシリーズ最終章として壮絶なクライマックスを迎える―。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)より全国で公開!
監督:サイモン・キンバーグ
出演:ソフィー・ターナー、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ジェシカ・チャステイン
配給:20世紀フォックス映画
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation