「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019」のアワードセレモニーが6月16日(日)に都内で行われた。
アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019」(SSFF&ASIA)では、世界130の国と地域から応募されたおよそ1万本の作品から選りすぐりの約200作品を、東京5会場と初となるオンライン会場にて上映。この日に行われたアワードセレモニーでは、日本の映画祭では最多となる計4作品が推薦可能となった、翌年のアカデミー賞につながるオフィシャルコンペティションおよびノンフィクション部門 supported by ヤフー株式会社の優秀賞を発表。そして海外からも注目を浴びる「東京」の魅力を発信するCinematic Tokyo部門、25歳以下の国内在住監督によるU-25プロジェクト supported by 日本セーフティー、CGアニメーション部門の各優秀賞およびひかりTVアワードと計8つの賞が発表された。
セレモニーには、オフィシャルコンペティション審査員を務めた安藤桃子、かたせ梨乃、ジーナ・デラバルカ、中江有里、永瀬正敏や、「CINEMA FIGHTERS project」からEXILE HIRO、EXILE AKIRA、小林直己、今市隆二、佐野玲於、三池崇史、井上博貴、洞内広樹ら豪華ゲストが登壇した。
今回は、作詞家・小竹正人と5人の監督それぞれが直接打ち合わせをして作られたというプロジェクト第三弾『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』。AKIRAは三池崇史監督とのタッグについて「「短い時間で監督を理解して、しっかりと演じるのは緊張した部分ではある」と振り返りつつ、「僕らに寄り添ってくださる温かい方でした。いつかまたこのプロジェクトで作品を作れたらと思いますし、長編でもご一緒できたら」とさらなるタッグに期待を持たせた。
今回、演技に初挑戦となる今市隆二は「右も左もわからない状態だった」と明かしつつ、「監督とプライベートでいろんなことをお話しさせていただいて、いい信頼関係で撮影に臨めました」と振り返った。また、「今回の経験をアーティストk津堂にも還元できるのかなと」と語った。
過去と現在を行き来するという難しい役どころを演じる佐野玲於は「どうやって接したらいいんだろうなっていうのが難しかった」と振り返りつつ、「“思いは時を超える”ということで、洞内監督が素敵に仕上げてくださった」とコメントした。
行定勲監督とタッグを組んだ小林直己は「幸せや生きるというのはどういうことかを考えるきっかけを与えてくれた(台)本でた」振り返り、「行定さんとは以前からぜひご一緒させていただきたい監督でしたので、光栄な時間を過ごさせていただきました」と語った。また、『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は今秋に劇場公開されることが発表された。
グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」受賞作品
インターナショナル部門
『兄弟愛』メリアム・ジュベール監督(カナダ、チュニジア、カタール、スウェーデン)
アジア インターナショナル部門 優秀賞
『見下ろすとそこに』ツェンファン・ヤン監督(中国、フランス)
ジャパン部門
『マイリトルゴート』美里朝希監督(日本)
Cinematic Tokyo部門 優秀賞
『ロブ』ハッサン海監督(日本)
U-25 Project supported by 日本セーフティー
『デルージ』原清楓監督(イギリス)
ノンフィクション部門 supported by ヤフー株式会社 優秀賞
『ドゥルセ』アンシェロ・ファッチーニ&ギレ・イサ監督(アメリカ)
CGアニメーション部門 優秀賞
『観覧車』カルロス・バエナ監督(スペイン)
第4回ひかりTVアワード
『島のシーグラス』榊原有佑監督(日本)
なお、今回発表された「ジョージ・ルーカス アワード」受賞作品の『兄弟愛』、『見下ろすとそこに』、『マイリトルゴート』、ノンフィクション部門の『ドゥルセ』は、2020年に開催される第92回アカデミー賞短編部門のノミネート候補となる。