昨年放送されたドラマ『乱反射』が、異例の映画版として第22回上海国際映画祭にてインターナショナル・プレミア上映を行い、オープニングセレモニーのレッドカーペットに石井裕也監督と井上真央が登壇した。
本作は、不慮の事故で息子を無くした新聞記者が、真相を突き止めるまでの壮絶なドラマ。第63回日本推理作家協会賞」を受賞した貫井徳郎氏の原作を、国内外より常に熱い視線が注がれる実力派、石井裕也監督が映像化した意欲作。主演の妻夫木聡と井上真央を中心に濃密な俳優たちが魅せ、2018年9月22日(土)にテレビ朝日系列全国ネットで放映された。
今回、『乱反射』が海外映画祭に招待されることとなり、華やかに映画スクリーンデビューとなった。6月15日(土)の公式上映会では、約1,000人収容の会場が満員。最新作『町田くんの世界』が絶賛公開中の石井裕也監督と井上真央がともに登壇すると、映画祭のギャラリーから喝采を浴びた。アジアで絶大な人気を誇る井上を一目見ようと、会場の熱気は最高潮、大きな声援が飛び交った。井上は「大家好(ダージャーハオ)。この作品は、たった1日、日本のテレビで放映されただけでしたが、こうして素晴らしい式典で多くの方に観てけて嬉しいです」と挨拶。
上映後の観客との質疑応答では「井上さんが上海に来てくれることを心待ちにしていました。ようやく夢がかなって今日は中国各地から井上さんのファンが集結しています」というコメントに、会場からは大きな拍手が起こった。本作では、妻夫木と初共演だったことについて「撮影が始まる前に、妻夫木さんと子供と一緒に、ピクニックなどして3人だけの時間を過ごしました」と明かした。その後の開幕式前のレッドカーペットでは、石井監督と井上のほかに、役所広司やYOSHIKIなど、アジア各国から華やかなゲストが登壇し、豪華な映画祭幕開けとなった。
なお、香港でも今秋の現地公開が決定、そのほかにも海外からのオファーが続いており、この反響を受けて日本国内の興行も積極的に動き出す予定。
映画『乱反射』
監督:石井裕也
出演:妻夫木聡、井上真央、萩原聖人、北村有起哉、光石研、三浦貴大、芹澤興人、相楽樹、筒井真理子、梅沢昌代、田山涼成、鶴見辰吾
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