思い出の味で家族の時間を取り戻す、唯一無二の新しいおみおくり―『最初の晩餐』の公開日が11月1日(金)に決定し、併せてポスタービジュアルが解禁された。

父が亡くなった。通夜の夜、母が仕出し屋を突然キャンセルし、出した「通夜ぶるまい」は目玉焼きだった―。みんなが戸惑う中、次々と出てくる料理。それは父が残した1冊のノートから作られた思い出の料理だった。父との時間が蘇り、家族も知らなかった秘密も浮き彫りになっていく―。主人公・麟太郎役を染谷将太、姉・美也子役を戸田恵梨香、兄シュン役を窪塚洋介、さらに斉藤由貴、永瀬正敏が両親役で圧倒的な存在感を見せる。また、新海誠監督『天気の子』のヒロインに抜擢された森七菜や白石晃士監督『地獄少女』の楽駆をはじめとする、若手俳優陣の瑞々しい演技も注目だ。

今回解禁されたポスタービジュアルでは、<家族>の象徴である食卓でのワンシーンをチョイス。複雑な事情を抱えたこの家族にとって、食事は思い出をたどる大切なモチーフ。食卓に並べられたのは、永瀬正敏演じる父が、別々だった家族が初めて顔を合わせた日に子供たちにふるまった【目玉焼き】。劇中、家族をつなぐ料理が多数登場する。

染谷将(弟・東麟太郎役)コメント

私はこの映画に、今まで感じたことの無い感動を覚えました。何故ならば『最初の晩餐』は、清々しいほど正直な映画だからです。「家族」「愛」複雑だけどとてもシンプルなことをとても正直に描いています。どんな人の心のヒダにも触れる映画です。感情がつまりにつまった家族の食をスクリーンで味わい、絶対に自分の心に触れてくる感情に劇場でどっぷし浸かり、皆様一人一人、それぞれの形の感動をして欲しいと心底願っております。

戸田恵梨香(姉・美也子役)コメント

「家族」とは「血縁関係」で終わる話ではなく、一枚の紙で国に家族と認められても、当人達は家族と認められない事もある。そんな時、どうやって築いていけば良いのだろう。安易な事ではない。正解などなく、それぞれの幸せの形を見つけられた時に「家族」となれるのだろうか。やはり、安易な事ではない。でも・・・生きてさえいれば、人は変われるチャンスがあるのだと思う。この作品がそんなきっかけになれたら嬉しいです。

窪塚洋介(兄・シュン役)コメント

久しぶりに自分の出演する作品を観て素直に涙が出ました。常盤監督やスタッフ、出演者たちのそれぞれの思いが静かだけど熱く染み込んだ素敵な作品だと思います。

斉藤由貴(母・アキコ役)コメント

ゆったりとしながらも濃密で、なにか原風景のような作品だと思います。俳優の芝居も、テンポよく進んでいくというより、会話のやりとりの間に、ふっとにじみ出る間合いみたいなものの正直さが、お客様に伝わる映画になっていると思います。

永瀬正敏(父・日登志役)コメント

『最初の晩餐』まずタイトルに惹かれ、常盤監督の実体験を元に作られた台本を読み進めて行くうちに、すっかり心奪われていました。歪で、煩わしい、でもきっとある意味で“嘘の無い”とても普通の家族。愛しい息子達、娘、そして妻、、、また一つ自分の中で確実に大切な家族が増えた作品です

常盤司郎(監督)コメント

七年前、わずか数人で「本当に作りたいものをつくろう」とはじめた映画づくりでしたが、最終的には、日本を代表する俳優陣と制作陣に集まっていただきました。本当に幸せな長編監督デビューです。どうぞ観客の皆さんに、家族が「家族になる瞬間」を感じていただければと思います。

ストーリー

父・日登志(永瀬正敏)が亡くなった。カメラマン東麟太郎(染谷将太)は葬儀のために故郷に帰ってきた。姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、通夜の席ではひと騒動が起こっていた。母・アキコ(斉藤由貴)が通夜ぶるまいの弁当を勝手にキャンセルし、料理は自分で作ると言い出したのだ。やがて、運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」次々と出される母の手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえっていく。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュンと5人で暮らした日々のことを・・・。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す―。

映画『最初の晩餐』は2019年11月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督・脚本・編集:常盤司郎
出演:染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏、森七菜、楽駆、牧純矢、外川燎、池田成志、菅原大吉、カトウシンスケ、玄理、山本浩司、小野塚勇人、奥野瑛太、諏訪太朗
配給:KADOKAWA
©2019『最初の晩餐』製作委員会