インドで活躍するアーティストの実話を基にしたサクセスストーリー『ガリーボーイ』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

本作は、インドのスラムで生まれ育ったある青年がラップと出会い、それまでの人生が一変、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す、実話を基にしたサクセスストーリー。インドで活躍するアーティストNaezyの驚きの実話を基に描かれ、全世界で大ヒットした本作。主演は次世代のキング・オブ・ボリウッドの呼び声高いランヴィール・シン。北インド界の実力派女性監督ゾーヤー・アクタルがメガホンをとり、プロデューサーにはUSヒップホップ史に燦然と輝く名曲の数々で知られるラッパーNAS(ナズ)が名を連ねる。

今回解禁された予告編では、インドの厳しい格差社会の中で、貧しい生活に怒りと諦めを抱えながら生きるムラド(ランヴィール・シン)が「大きな夢をみたら迷わず追うべきか」と葛藤し悩む姿が。そこから一転、胸に秘めた思いをラップにのせ、止まることなくムラドは“ガリーボーイ”として突っ走ることを決意―。すべてランヴィール・シン自身が歌っている劇中のラップ曲にも注目だ。ムンバイ最大のスラム「ダラヴィ」を駆け巡り、高揚感に満ちたものとなっている。

併せて解禁されたポスターは、劇中で印象的に使われる歌詞「My time will come(俺の時代が来る)」、「Change your fate(運命を変えろ)」が配され、主人公の見つめる先に光が差し込み、希望を感じさせられるものとなっている。

また、本作の字幕監修を作家、クリエーターのいとうせいこうが担当することが決定した。いとうは「ラップが決め手のストーリーですから、どう訳すと頭に入りやすいか、体がノリやすいか、今から楽しく悩んでいます。乞うご期待」とコメントを寄せている。

物語の背景にはインドが抱える格差、宗教的差別、抑圧された社会から解放されたいと願う今を生きる若者の姿が描かれ、どうしようもない現実に真っ向から立ち向かう姿に胸を打たれる。本音をラップにのせて、スラムを飛び出し世界に発信していく“ガリーボーイ”。観る者の心を揺さぶる魂のラップで世界中に感動を巻き起こした傑作がついに日本公開される。

予告編

いとうせいこう

映画『ガリーボーイ』は2019年10月18日(金)より新宿ピカデリーほかで公開!
監督:ゾーヤー・アクタル
出演:ランヴィール・シン、アーリアー・バット、シッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクラン
配給:ツイン