『五億円のじんせい』の公開記念トークショーが7月22日(月)にユーロスペースで行われ、望月歩、板垣瑞生(M!LK)が登壇した。
7月20日に公開された本作で初主演を飾った望月歩。今回のイベントには、望月と映画『ソロモンの偽証』(2015)での共演以降の友人である、大人気ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーで、公開中の『ホットギミック ガールミーツボーイ』への出演や9月公開の『初恋ロスタイム』の主演に抜擢されている板垣瑞生がお祝いに駆け付けた。
公開初日の20日(土)より連日トークイベントに臨んでいる望月だが、この日は板垣とともに登壇し、「(板垣がいることで)緊張がほぐれているので、いつもより大きい声でしゃべれそうです」と挨拶。これに対して、自身が出演していない映画のイベントは初めてだという板垣は「僕のほうが緊張している」とコメントし、会場は笑いに包まれた。
本作について、予告編を見た時点で「これはおもしろそうだなと思った」と語る板垣だが、実際に本編を見てから「こんなに素晴らしい作品の主演をやらせてもらっているのか」と喜んだことを明かし、さらに「不覚にも悔しかったです」と率直な気持ちを語った。さらに「一人の役者さんとして素晴らしいと思いました」と大絶賛した板垣だが、それを真剣なまなざしで聞いていた望月は「本当にうれしいんですけど・・・。今日久々に会って、芸能人っぽくなってて嫌だなと」と、板垣のマイクの持ち方が気になったようで、これには板垣も「待ってよ!(笑)」と思わず座り込み、会場は大爆笑となった。
そんな板垣と望月だが、予告編を見た後に望月に「絶対に見に行くよって連絡をしました」と明かす板垣、それに対して望月は「ちゃんと見ててくれたんだなというのはうれしく思いました」と振り返った。さらに板垣は、本作を「誰にでも当てはまること」といい、「自分にかけられた価値に対して、何を返していったらいいんだろうって考えるきっかけになる作品」と語った。
また、「(板垣と)控室で話していた時に、『共演したい』って言ってくれたんだけど、むしろ嫌で」と明かした望月は「まだ会う時じゃないという気持ちでいたんですけど、(イベントでの)真面目な話を聞いて、“いつか共演したいな”というのが目標になりました」と語り、板垣も「この映画を見て、望月歩と共演したいって思いました。目標は『ソロモンの偽証』で共演した人に大人になって共演したいし、そうなったときに一人の役者として恥ずかしくないように精一杯がんばりたい」と決意を新たにした。
最後に望月は「M!LKってすごいなって思いました。おれ、牛乳好きなんです」と会場を沸かせ、「まだいろんな人には伝わっていないと思います。僕自身が訴えかけてもすべては伝わらないので、みなさんが見ていただいた率直な感想を友人やいろんなところに書いてくださることで伝わると思う」と本作をアピールした。
善意の募金五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年・高月望来。17歳になり五億円にふさわしい自分かどうか悩んでいた望来は、とある出来事をきっかけに SNS で自殺を宣言。そこへ見知らぬアカウントから「死ぬなら五億円返してから死ね」というメッセージが届く。夏休み、望来は家を飛び出し、五億円の“借金”を返して自由になるための旅に出る。そして、様々な人と出会い、事件に巻き込まれながら、思わぬ発見が彼を待っていた―。主人公に抜擢されたのは、本作が初主演の撮影時に高校3年生だった望月歩。
【写真・文/編集部】
映画『五億円のじんせい』は全国で公開中!
監督:文晟豪(ムン・ソンホ)
出演:望月歩、山田杏奈、森岡龍、松尾諭、芦那すみれ、吉岡睦雄、兵頭功海、小林ひかり、水澤紳吾、諏訪太朗、江本純子、坂口涼太郎/平田満、西田尚美
配給:NEW CINEMA PROJECT
©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT