『いなくなれ、群青』の完成披露試写会が8月12日(月・祝)に新宿バルト9で行われ、横浜流星、飯豊まりえ、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督、音楽を担当した神前暁が登壇した。

河野裕によるベストセラー小説を映画化した本作について、「考えさせられるし、ハッとさせられるようなセリフを、いかにナチュラルに言おうかというのを悩んでた」と振り返った横浜。そんな横浜は劇中で悲観主義の七草を演じており、自身については「どちらの要素も持っていますけど、どちらかというと七草」と重なる部分があることを明かした。一方で理想主義の真辺を演じた飯豊は「横浜さんは私とは正反対」と役柄同様に、自身の性格も真逆であることを明かした。

映画では初共演となる横浜と飯豊だが、「撮影中は他愛もない話をしていて、何を投げてもキレイに返してくれる」と横浜の演技を称賛する飯豊。それに対して横浜は「僕は壁ですか?」と笑って返し、さらに飯豊は「白い壁!どこか絶対に受け入れてくれるものがあると信じられる」と横浜と七草が重なっていたことを明かした。

また、松岡は横浜について「いろんな側面がある」といい、矢作も「七草と真辺を両方持っている。陽な感じと陰な感じ」と表現。飯豊も「ふり幅があるイメージ」と語った。それに対して横浜は「僕は二面性を持っています」と笑顔で答え、会場の笑いを誘った。

最後に横浜は「この作品の持つ美しい世界観を見て、どっぷりとつかっていただけたら嬉しいです。見る人によってメッセージの受け取り方が違うと思うので、みなさんが今何を感じているのかが楽しみです。何度見ても感じ方が変わると思うので、何度も見てみなさんなりの答えを導き出して」とメッセージを送った。

悲観主義の七草と、理想主義の真辺由宇。矛盾し合っている二人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな日常が真辺由宇の登場で動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎・・・。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。主人公・七草役を横浜流星、真辺由宇役を飯豊まりえが演じる。

【写真・文/編集部】

映画『いなくなれ、群青』は2019年9月6日(金)より全国で公開!
監督:柳明菜
原作:河野裕「いなくなれ、群青」(新潮文庫 nex)
出演:横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆/黒羽麻璃央、伊藤ゆみ、片山萌美、君沢ユウキ、岩井拳士朗
配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ
©河野裕/新潮社 © 2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会