劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』の公開を前に、「超進化研究所がおくる!夏のシンカリオン感謝祭2019」が8月11日(日)にイオンシネマ シアタス調布で行われ、佐倉綾音(速杉ハヤト役)、沼倉愛美(男鹿アキタ役)、村川梨衣(大門山ツラヌキ役)、真堂圭(セイリュウ役)、池添隆博総監督、板井寛樹監督が登壇した。

テレビアニメ全76話を最後まで共に走り続け、さらに劇場版を楽しみにしているファンに向けて感謝の意を表して行われた今回のイベント。満員御礼のイベントでまず行われたのは、事前に公式ツイッターで募集した質問に答えていく“回答!教えてシンカリオン~!!!”のコーナー。「シンカリオンに出てきたセリフ、用語で、現場やプライベートで使ったり、流行ったりした言葉はありますか?」という質問に、佐倉は「○○は・・・良いものだ・・」を挙げ、理由として「使い勝手が良い!現代でいう“尊い”の代わりに使えます!」と回答。「作品の裏設定はありますか?」という質問では、池添総監督から制作秘話やアフレコの裏話などが明かされる場面も。

イベント恒例となっている“新作!オリジナルエピソード生朗読!!”のコーナーでは、このイベントのためだけに書き下ろされた最終話の少し前のお話や、キャストオーディション時に使用されたものの、本編では公開されなかった幻のシーンなどのオリジナル朗読劇を2本披露。声優陣の声で紡がれる物語に、会場は聴き入った。

続いて、“みんなで観よう!シンカリオン最終話!!”として、6月29日に放送された最終回第76話を大スクリーンでキャストとともに鑑賞。本編を見ながら繰り広げられる貴重な最終回生コメンタリーでは、門外不出の裏話も飛び出し、池添総監督からは「最終回の超進化研究所の総合指令室の机はドクターイエローの形なんです」とプチ裏話も。ブラックシンカリオンオーガをハヤト、アキタ、ツラヌキたち全員で追跡するシーンで、主題歌「進化理論」が流れ始めると、会場一体となって「ガンガンズダンダン♪」と大合唱し、エンディングで再び「進化理論」が流れると、今度は佐倉さんはじめキャストもファンに応えるように歌い出し、会場が一つとなって最終回の余韻に浸った。

さらに、イベントでは劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』の新着情報が解禁された。“映画の舞台が北海道から始まる”ということが発表され、ハヤトたちの私服・冬バージョンの画像や、制作ために行われた北海道ロケハンの様子が特別に公開された。劇場版で再び監督を担う池添総監督は「特別に許可を貰って新幹線が通るトンネルを散策して“どこを登場させましょうか?”って相談しながらロケハンしました。とにかく寒かった!」と苦労話を思わず吐露。

映画で変形した姿を初めて見せる、JR東日本の試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」の紹介がスクリーンに映し出され、車両についての説明を受けた佐倉は「ALFA-Xは、いまの子供たちが将来たくさん利用するであろう、未来の新幹線になるために、今いろんな試験をしていますよね。そんな未来を背負っているALFA-Xをシンカリオンとして見られるのはとっても夢があることですし、未来に進んでいる感じがしていいなと思いました。本物のALFA-Xも、映画で描かれるシンカリオンのALFA-Xも両方注目してもらえたらと思います!」と未来の新幹線について想いを語った。

そして、ALFA-Xの運転士となる謎の少年の新情報として、ALFA-Xをモチーフにカラーリングされたパイロットスーツが公開。新キャラクターにキャスト陣も興味津々だったが、この少年について池添総監督は「まだ何も言えません!」と答え、キャストだけでなく観客からも「え-!」と詳細を惜しむ声が挙がりつつも、今後発表される新情報が待ちきれない様子だった。

最後に、佐倉は「劇場版も同じチームで作っていきます。期待に応えられるように全力で頑張っていきますので、ぜひスクリーンでまたお会いしましょう!また私自身、これから先のシンカリオンにもハヤトとして関われたら嬉しいなと思っています!」とメッセージを送った。

2018年よりTBS系全国28局ネットで放送されてきたテレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」。6月29日(土)の放送ではヒトの「協力」により、長かったキトラルザスとの闘いにも決着がつき、運転士たちもそれぞれの道を歩み始めるなど、大団円で終着駅へとたどり着いたシンカリオン。そんな感動の最終回を迎えたのもつかの間、本作が映画化される。

劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』は2019年12月より全国で公開!
監督:池添隆博
配給:東宝映像事業部
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・The Movie 2019