挫折したヒロインの飛躍を描く鮮烈な感動作『水上のフライト』の製作が発表された。

将来を約束された有望スポーツ選手として活躍していた遥は、不慮の事故により下半身麻痺となる。将来の夢を断たれた遥は、人生初めての挫折に心を閉ざすが、ハンディキャップを障がいではなく、個性として捉える人たちとの出会いによって、人を寄せ付けなかった彼女が新たなパラカヌーという夢にたどり着く。逆境の中、自らの道を切り開いていくヒロインの強さと爽快さ、支える人たちの温かみは、多くの人の心を魅了する。負けを知らない人生を歩んできた無敵のヒロイン・遥を演じるのは中条あやみ。車椅子やパラカヌーといったかつてない役柄に挑む。

本作の始まりは、映画『超高速!参勤交代』シリーズ等の数多くの大ヒット作脚本を手掛ける土橋章宏が、自ら描きたいと強く熱望し、企画・脚本をTSUTAYA CREATORS’PROGRAMに応募。審査員特別賞受賞作品となった本作がついに映画化される。実在するパラカヌー日本代表選手・瀬立モニカさんとの交流を通じ、土橋が作り上げたオリジナルストーリー。さらに『キセキ-あの日のソビト-』のメガフォンをとった兼重淳を監督に迎え、豪華なタッグが実現した。観る者の心の奥底に届く、一人の女性の成長を描く青春ヒューマンドラマとして誕生する。

本作は2019年8月中旬よりクランクイン 都内および中部地方での撮影を行った後に9月中旬にクランクアップ予定となっている。

中条あやみ コメント

心細い時にパラリンピックを見て感動と勇気を与えてもらった事は、今でも忘れられません。
「ゴールする」という事には、色んな形の素晴らしい物語があると思います。
今この作品に携わらせて頂いている事に感謝の気持ちを抱きながら、キャストやスタッフの皆様と力を合わせて頑張りたいです。

土橋章宏(企画・脚本)コメント

「ロンドンくらいから、パラリンピック選手はスターになってるんですよ」
地元のバラカヌー選手、瀬立モニカさんからそんな話を聞いたとき、衝撃を受けました。
「気の毒」「かわいそう」「補助が必要」・・・。そんな考えは間違いで、逆にハンディキャップを力に変えて、スターになった人たちです。
これを題材にしたら、涙を誘うだけの映画ではなく、むしろ見た人が元気づけられる明るい映画ができるんじゃないかと思い、映画の企画を構想し始めました。
知らぬ間に築いてしまった心の垣根を乗り越えれば、楽しい世界が待っている──。ぜひご覧ください!

兼重淳(監督)コメント

「バリアフリー」という言葉は一般的になった。
でも、この作品と出会い今までとは違う見方をするようになると、
制度や設備・環境など まだまだいろいろ整備しきれていない事に気付かされる。
中条あやみさん演じる主人公を通して、作品をご覧いただいた方々がそんな事を少しでも感じてくれれば良いと思う。
ほんの少しで良い。

遠山大輔(プロデューサー)コメント

2020年に向け、国内外で盛り上がりを見せる中、その裏では多くのアスリートのドラマが生まれています。土橋さんの企画は、そこに着目し、構想を膨らませて、ひとりの魅力的なキャラクターを作り上げました。そして兼重監督のこだわりの演出によって、中条さんのこれまでに見たことがない新たな側面と融合し、ヒロイン遥は世界を目指します。連日の猛暑を吹き飛ばす熱量で撮影に挑むキャスト・スタッフのチャレンジにご期待ください。

映画『水上のフライト』は2020年に全国で公開!
監督:兼重淳
出演:中条あやみ
©2020映画『水上のフライト』製作委員会