音楽の神様に愛されてるのは、誰か?―『蜜蜂と遠雷』の本編映像が解禁された。
映像化不可能ともいわれていた原作を今を彩る豪華俳優陣が競演して映画化した本作。2018、2019年と各種映画賞を軒並み獲得している今最も輝く女優の一人となった松岡茉優が主演を務め、共演には第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いた松坂桃李、ハリウッドデビューも果たした期待の若手・森崎ウィン。そして新星・鈴鹿央士が大抜擢されている。監督・脚本・編集は『愚行録』で長編監督デビューを果たし、新藤兼人賞銀賞を受賞した新鋭・石川慶監督と日本映画界が注目するキャスト、スタッフ陣が集結した。
今回、〈ピアノ連弾シーン〉の本編映像が解禁された。松岡演じる栄伝亜夜と鈴鹿演じる塵がピアノ工場で、月明かりが差し込む中2人きりでピアノの連弾を楽しむシーン。ドビュッシーの「月の光」を塵が弾きはじめると、促されるように亜夜も楽しげに音を重ねてくる。そのまま、H・アーレンの「IT’S ONLY A PAPER MOON」で盛り上がりを見せた後は、弾き始めとは反対に亜夜のリードで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」とタイトルに「月」が出てくる楽曲を使用し“ムーンメドレー”を締めくくる。セリフがなく、ピアノの音色と楽しげな2人の表情のみの演技は、ピアノで会話を交わしているかのようで亜夜と塵の感情が伝わってくるシーンだ。
原作者の恩田陸はこのシーンを“劇中のお気に入りのシーンの一つ”と挙げ、映像・音楽の美しさを絶賛しており、松岡も本シーンを“亜夜が音楽の楽しさを思い出す、重要なシーンで撮影も印象深かった”と語るなど、劇中でも重要なシーンとなっている。映画では亜夜と塵だけでなく、亜夜とマサルの連弾シーン、各キャストごとのキャラクターに寄り添った楽曲が聴きどころ。劇中の演奏曲には、ショパン、バッハ、ブラームス、モーツァルト、プロコフィエフなどクラシックになじみがない人でも、一度は聞いたことのある作曲家の代表曲を、日本最高峰のピアニスト(河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央)が、それぞれのキャラクターに沿った演奏で一音の妥協なく“音楽”を作り上げている。
本編映像
映画『蜜蜂と遠雷』は2019年10月4日(金)より全国で公開!
監督・脚本・編集:石川慶
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎文庫)
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ/眞島秀和、片桐はいり、光石研、平田満、アンジェイ・ヒラ、斉藤由貴、鹿賀丈史
©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会