『いなくなれ、群青』の初日舞台挨拶が9月6日(金)に新宿バルト9で行われ、横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督が登壇した。

公開初日を迎えた本作で主演を務めた横浜は、冒頭で「幸せです。一人でも多くの人に見てもらいたいです」と笑顔で挨拶した。

謎だらけの島を舞台に、空気感を大切に作ったという本作だが、横浜は「実写化するにはハードルが高かった」と振り返り、「監督にパイロット版を見せてもらって、そこからリハーサルをした。大事なシーンは、一通りリハーサルをやりました」と撮影への準備を明かした。

飯豊も「リハーサルがなかったら、こういう風には撮れなかったと思います」と同意し、「それくらい複雑で、簡単に理解できないような役柄。素敵な作品にしたいという思いがあった分、いろいろと粘って、何階もリハーサルを重ねた。あきらめないで、妥協しないで、何回もやらせてもらった」と明かし、「納得いく、自信をもってお届けできる作品になった」と本作にかける熱い思いを語った。

また、作品の内容にちなみ“なくしたもの”を聞かれた横浜は「いきがってた自分」と答え、「中高はちょっとやんちゃしてしまって、カッコつけていきがっていたんです。このお仕事を始めて、今の自分になったんですけど、今振り返るとあの頃の自分輝いてたなと思う瞬間があって。あの時があったから今の自分がいますが、いきがっていた自分も受け入れて前に進んでいきたいと思います。どんな自分も受け入れようとこの作品を見て思いました」と語った。

最後に横浜は「登場人物が自分の嫌いなところも肯定して、向き合って前に進んでいく物語でもあるので、この作品を見てみなさんが自分の嫌な部分を受け入れて、肯定して、少しでも自分を好きになるきっかけになってくれたらうれしいです」と本作をアピールした。

悲観主義の七草と、理想主義の真辺由宇。矛盾し合っている二人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな日常が真辺由宇の登場で動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎・・・。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。主人公・七草役を横浜流星、真辺由宇役を飯豊まりえが演じる。

【写真・文/編集部】

映画『いなくなれ、群青』は2019年9月6日(金)より全国で公開!
監督:柳明菜
原作:河野裕「いなくなれ、群青」(新潮文庫 nex)
出演:横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆/黒羽麻璃央、伊藤ゆみ、片山萌美、君沢ユウキ、岩井拳士朗
配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ
©河野裕/新潮社 © 2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会