1人の男と2人の女、揺れる恋の結末は―『A Faithful Man(原題)』が『パリの恋人たち』の邦題で12月13日(金)より公開されることが決定した。
ジャーナリストの青年アベルは、3年間同棲したマリアンヌから妊娠を告げられ喜ぶのもつかの間、父親は友人のポールであることから別れを切り出される。数年後、アベルはポールの告別式でマリアンヌと再会、同時にポールの妹イヴからも想いを告白され・・・。普段着のパリを舞台に、本当の気持ちを素直に表せない、不器用な男と女の揺れる関係を短編小説のように描いた大人のラブストーリー。2018年の第31回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス部門」(上映時タイトル「ある誠実な男」)にて上映され、第66回サンセバスチャン国際映画祭ではコンペティション部門で脚本賞を受賞している。
主演のアベルには、『グッバイ・ゴダール!』のルイ・ガレル。監督作としては『ふたりの友人』(15)以来となる。2人の女性たちの間で右往左往するアベルを「何度も生まれ変わる“いたいけな人”をイメージしました。降りかかる災難をすべて楽しんでしまう人」と解釈し、どこかくすっと笑ってしまうような愛すべき主人公が出来上がった。マリアンヌには実生活でもルイのパートナーでもあるレティシア・カスタ。ヴィクトリアズ・シークレットはじめ80以上の雑誌のカヴァー、ラルフ・ローレンやイヴ・サンローランのモデルとして絶大な人気を誇り、フランス全土の市庁舎に飾られるマリアンヌ像のモデルにもなっている人物だ。
また、大人の女性であるマリアンヌに対し、小悪魔的魅力でアベルを翻弄するイヴには、今や世界の若者たちのオピニオンリーダーとなりつつあるリリー=ローズ・デップ。いわずと知れたジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの愛娘でシャネルのモデルとしても活躍中。2014年に『Mr.タスク』で女優デビュー後、着実にキャリアを積み重ねているリリー=ローズだが、本作では初恋のときめきを鮮やかに演じており、パリジェンヌらしいファッションの着こなしにも要注目だ。
ルイ曰く「ひとの気持ちはあてにならない」というシンプルなアイディアから出発したという本作。「文学には短編小説と長編小説があります。わたしは本映画を短編小説のように組み立てたいと考えました。気張らなくて、サプライズがあり、みずみずしい短編小説であり、重苦しい心理ドラマのアンチテーゼでもあります」と語っている。
映画『パリの恋人たち』は2019年12月13日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開!
監督:ルイ・ガレル
出演:ルイ・ガレル、レティシア・カスタ、リリー=ローズ・デップ、ジョゼフ・エンゲル
配給:サンリス
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