「マイナビ presents 第29回東京ガールズコレクション 2019 AUTUMN/WINTER」が9月7日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催され、『惡の華』に出演する伊藤健太郎と玉城ティナが登壇した。
今回が初めての東京ガールズコレクション(以下、TGC)への参加となった伊藤は、14歳でモデルとして芸能界デビューし、「FINEBOYS」や「smart」「ChokiChoki」でその端正な顔立ちと高身長を活かし活躍。今回、満を持して、今回主演映画『惡の華』を引っ提げのTGCに初参戦。伊藤が本作『惡の華』で演じたのは、内気な文学青年でありながら好きな子の体操着を盗んでしまったことで己の変態性に気付かされる主人公。玉城が演じたヒロインは、その主人公にあらゆる無理難題を指令する女王様気質のクラスの問題児。演じたキャラクターとは全く違う顔を、今回TGCのステージで存分に披露した。
熱気に包まれた会場のランウェイに登場した伊藤と玉城。2人の登場に、会場が揺れんばかりの大歓声が沸き起こった。満員の観客へ笑顔で手を振った玉城、伊藤は手を銃に見立ててお客さんを狙い撃つ仕草を見せるなど、お茶目な一面を披露。ランウェイ後、再度舞台に現れた伊藤が「主人公春日が体操着を盗んだことがきっかけで、その変態性を開花させていく青春物語です」とあらすじを話すと、玉城は「意外と昔の自分と重なるような部分もある映画なので、皆さんに観ていただきたいです」と、本作が誰もが共感できる普遍的な青春映画だと語った。
撮影時の思い出について伊藤が「(撮影当時は)11、12月ぐらいの時期だったので、とても寒かったですね。僕は、ほぼ裸になったりしてとにかく寒かった」と言うと、玉城も「夏設定だったので、2人ともほぼ裸で・・・(笑)寒かったですね」と、映画からは想像もできない過酷な当時を振り返った。MCのトレンディエンジェルから「え!?これは青春映画なんですか!?」とツッコミが入ると、伊藤と玉城は「めちゃくちゃ青春映画です!(笑)」と笑いながら答える場面もあった。
続けて、玉城は「この映画で(春日と仲村は)主従関係を結ぶんですけど、(私が伊藤さんを)ビンタしたり、馬乗りになったり、そういう経験ができてもの凄く気持ちよかったです(笑)クソムシがっていうセリフ以外にも、ものすごいセリフをたくさん言うので観たことない私たちが観られると思います!」と撮影時の気持ちを交えて本作の見どころを語った。映画の中で玉城に罵倒されることに対して伊藤は「普段言われないようなことを言われて、気持ちよかったです。最初は抵抗がありましたけど、(撮影期間が)1か月あったので、だんだんと慣れてきましたね(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、テレビアニメや舞台化。今回原作者からの逆指名を受けた井口昇監督のもと、絶望の思春期を突き進む、超<変態>狂騒劇が幕を開ける。鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描き、思春期の暗黒面をえぐり出した本作で主役・春日高男を務めるのは伊藤健太郎。春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役には玉城ティナ。春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役には秋田汐梨が数百人以上のオーディションを経て大抜擢された。そして、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役に飯豊まりえが扮するなど、最旬キャストの共演も見逃せない。
映画『惡の華』は2019年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
出演:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨/飯豊まりえ、北川美穂、佐久本宝、田中偉登、松本若菜、黒沢あすか、高橋和也、佐々木すみ江、坂井真紀、鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会