『アイネクライネナハトムジーク』の学生お悩み相談イベントが9月11日(水)に東京・東放学園映画専門学校で行われ、三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬が登壇した。
同学園の学生約80人を前に行われた今回のイベント。役者やテレビ・映画業界への就職を志望する学生が多く集まった会場に、3人が登場すると大歓声に包まれた。ちょうど10年前の自身と同年代の学生が集まっているということで、10年前を振り返った矢本は、自身も学生でダンスに苦労したことを明かした。続けて、三浦が俳優としてドラマ「ブラッディ・マンデイ」に出演していたというと、矢本は「見てた!親と一緒に見てた」とコメントし、会場は笑いに包まれた。
そんな10年前には、同じくドラマに出演していたという多部だが、自身については「一人暮らし始めようかなとか。普通の女の子が抱えている悩みを抱えていました」と振り返った。
また、“この仕事をしてよかったと思うこと”を聞かれた三浦は多部は「年齢に左右されないこと。ベテランの方とか、芸歴が長い方と同じ土俵で戦っていたり、がんばろうってなったり。年下の初めて現場に入る子と会ったり」とさまざまな出会いや人間関係があることを語った。
学生からの質問コーナーでは、“座右の銘は?”という質問に、「何とかなる」と即答した多部。三浦は「焦るな」と答え、会場の学生は興味津々にその言葉に聞き入っていた。
さらに、来年の就職が決まっている学生から“不安で押しつぶされそう”という言葉が出ると、多部は「みんな大変だと思いつつ、嫌なことは考えないこと。目の前にあることをがんばればいつか終わる」とアドバイスをした。
最後に三浦は「どこかの仕事現場で、“あの時参加していたんです”という声を聴けることを楽しみにしたい」と学生にエールを送った。
原作は、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げる伊坂幸太郎によるベストセラー。6章の短編から成るこの原作には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でも三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。監督を務めるのは、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される、今注目の新鋭監督・今泉力哉。今回は、原作者の伊坂幸太郎から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾した。
【写真・文/編集部】
映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年9月13日(金)より宮城県で先行公開、9月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、成田瑛基、八木優希、こだまたいち、MEGUMI、柳憂怜、濱田マリ/藤原季節、中川翼、祷キララ/伊達みきお、富澤たけし、貫地谷しほり/原田泰造
配給:ギャガ
©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会