『惡の華』のお悩み相談イベントが9月17日(火)に都内で行われ、伊藤健太郎、玉城ティナが登壇した。

現役の高校生が集まった会場に登場した伊藤と玉城は「近い!」とその距離感に驚いた様子を見せ、学生からも多くの声援が寄せられた。

本作のオファーを受けて「まさかやらせていただけるとは」と口にする伊藤、玉城も「高校生の時に原作を読んでいたので知っていました。強烈なキャラクターを私にゆだねてくれるのはおもしろそうだと(思った)。プレッシャーよりワクワクのほうが大きかった」と振り返った。

また、お互いの印象を聞かれた伊藤は「何かを見た時の感想が、“そういうところを捉えるんだ”とか、おもしろい方です」と明かし、一方で玉城は「話せば話すほど、いい意味で今っぽくないなと思います。感性もいい意味で今っぽくない。誉め言葉ですよ!(笑)」とコメントし、会場は笑いに包まれた。

イベントでは、会場に集まった高校生からのお悩みに2人が答えるコーナーが用意され、受験を控えた高校三年生からの“進路を変更して不安です”という声に、「やりたいことのほうにシフトチェンジしていくのはかっこいいし、なかなかでいる人はいない」と称賛しエールを送った。

また、片思い中という学生から、好きな男子と身長があまり変わらないことを悩んでいるという質問に、「自分をちゃんと好きでいる人が好きです。自分自身がわかっている人は素敵だと思います」とコメントした伊藤、玉城は「価値観が合う人。自分がやってることに自信がある人が好きです」と語った。

悩みを聞いた伊藤は「こっちも刺激をもらったし、いい時間を過ごさせていただいた」と笑顔を見せ、玉城は「やりたいこととか目の前にあることを真剣にやっていけば道が開ける」とアドバイスを送った。

最後に玉城は「思春期をどう生き抜こうという作品。キャラクターもどこかダークな面を持っている人たちがどうなっていくか、という青春映画」、伊藤は「思春期に自分たちが感じることは同じなんだと思ってもらえると思う。意外に泣ける映画です」と本作をアピールした。

原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、テレビアニメや舞台化。今回原作者からの逆指名を受けた井口昇監督のもと、絶望の思春期を突き進む、超<変態>狂騒劇が幕を開ける。鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描き、思春期の暗黒面をえぐり出した本作で主役・春日高男を務めるのは伊藤健太郎。春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役には玉城ティナ。春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役には秋田汐梨が数百人以上のオーディションを経て大抜擢された。そして、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役に飯豊まりえが扮するなど、最旬キャストの共演も見逃せない。

【写真・文/編集部】

映画『惡の華』は2019年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
出演:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨/飯豊まりえ、北川美穂、佐久本宝、田中偉登、松本若菜、黒沢あすか、高橋和也、佐々木すみ江、坂井真紀、鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会