『見えない目撃者』の大ヒット御礼舞台挨拶が9月27日(金)に丸の内TOEIで行われ、吉岡里帆、高杉真宙、浅香航大、森淳一監督が登壇した。

公開から1週間が経ち、キャストたちにも絶賛の声が届いているようで、「劇場に見に来てくださった方が感想を書いてくださるのは本当にうれしい」と笑顔を見せた吉岡。高杉も「作った後で公開される前ってドキドキしますし、SNSの感想で、自分たちが作ってきたものができあがって見てもらっているんだなと実感がわきます」と語った。

本作のキャンペーンではそれぞれ地元での凱旋舞台挨拶を行った吉岡と高杉だが、京都で舞台挨拶を行った吉岡は「(これまでの作品と比べて)『ずば抜けておもしろかった』と言ってくれる友達が多かった」と笑顔を見せつつ、家族からは「『あまりに危険な展開すぎて、それ以上踏み込まないでって何回も思った』と言っていました」と娘の演技の迫力に驚かされた様子を明かした。

一方で高杉は「家族が見に来てくれたんですけど、いつも感想を言ってくれないんです。今回珍しく感想を言ってくれたけど、ずっと吉岡さんをほめていて、『これを伝えてほしい』って。僕のことは一つもなくて・・・。だからメモして裏で伝えたんです」と少し寂しげに明かした。

劇中では高校生役を演じる高杉だが、今回“高校時代の自分に言ってあげたいこと”という共通質問にフリップで答えるコーナーが用意され、“青春の思い出を作っておいてほしい”と書いた高杉は「これといって青春だと思うことがないんです。今と変わらない気がするので、高校生らしいことをしておいてほしい。本当に」と明かし、「バイトに明け暮れるのもいいと思うし、学校帰りにみんなでカラオケに行ったり」と想像した。

吉岡は“観光地調査”を挙げ、「京都の観光地をすごく聞かれるんですけど高校時代はアルバイトばかりして、もうちょっといろんなお店を調べておけばよかったな」と振り返った。また福岡出身の高杉も「よく聞かれる。結構知らないので、ちゃんと調べておけばよかったな」と語った。

最後に吉岡は「作風的に、みなさんの言葉で広がっていく作品だと思います。一緒に応援していただけたらと思います」と本作をアピールした。

交通事故によって自らの視力を失うとともに最愛の弟を亡くし、更には警察官の道までも絶たれた主人公の浜中なつめは、ある日、車の接触事故に遭遇、その事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件が起きていると考え、聴覚、触覚、嗅覚などで感じた手がかりを駆使し事件を追う。やがてそれは「女子高生連続殺人事件」に発展、猟奇的殺人犯は真相に近づこうとするなつめの身にも迫っていく―。主演の吉岡里帆は、悲しい過去を抱え葛藤しながらも、立ちはだかる障害や迫りくる危機に果敢に立ち向かう難役に挑み、俳優としての新境地を見せる。監督は、人間の内面を抉り取るようなサスペンスを得意とする森淳一。

【写真・文/編集部】

映画『見えない目撃者』は全国で公開中!
監督:森淳一
出演:吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二、浅香航大、酒向芳、松大航也、國村隼、渡辺大知、栁俊太郎/松田美由紀、田口トモロヲ
配給:東映
©2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ ©MoonWatcher and N.E.W.