『ジョーカー』のUSプレミアが9月28日[現地時間]にロサンゼルスのTCLチャイニーズ・シアターにて行われ、アーサー=ジョーカー役ホアキン・フェニックス、アーサーが秘かな好意を抱くソフィー役のザジー・ビーツ、アーサーの母親役のベテラン女優フランセス・コンロイ、監督・製作・共同脚本を務めたトッド・フィリップスらが登壇した。
第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、拍手喝采とブラボーの嵐と共に8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こり、最高賞となる金獅子賞を受賞した本作。
USプレミアが行われた会場には、ジョーカーのイメージカラーである緑色のカーペットが敷かれ、その周辺には開演前から大勢のファンが集まり、道の反対側にもファンたちが溢れかえった。そんな会場に主演のホアキン・フェニックスが登場すると会場のボルテージは最高潮に達した。そして、声援と拍手で迎えられたキャストとスタッフたちは一人一人サインや、写真撮影に応じた。
ハリウッドで初披露となるこのプレミアには、69か国でNo.1を獲得した映画『アクアマン』のジェイソン・モモアも祝福に駆け付けた。さらに同じく『ダークナイト』のクリスチャン・ベールも「僕は、ヒース(・レジャー)と一緒に仕事をしましたが、彼の後にジョーカーを演じるのは、とても勇気がいることだと思う。でも、ホアキンは最高の俳優です。だから、『ジョーカー』を僕は絶対に観たいんです」と本プレミアには足を運べなかったが、ジョーカーを演じアカデミー賞を受賞したヒース・レジャーと共演したベールは、名優フェニックスの演技に期待を寄せるコメント。
そして、先行して鑑賞した数々のヒーローやヴィランを描いてきたコミックアーティストの巨匠ジム・リーも、「『ジョーカー』は、激しく、生々しく、魂のこもった作品です。ホアキン・フェニックスの魅力的かつ心をかき乱す演技は、我々の愛すべきヴィランについて、深く完全な洞察を与えてくれました。間違いなく、長年の DC ファンは、このつらく苦しい教訓の物語がもたらす多くの事実と疑問をひも解くため、長い時間を費やすことになるでしょう」とフィリップスのオリジナル脚本での解釈及び、ベールに同意するかのようにフェニックスの演技を絶賛した。
そんなフェニックスは、プレミア前に実施されたインタビューでは「とにかく映画を成功させたいという気持ちで精一杯でした。僕にとって『ジョーカー』は特別な映画だ。僕は、多くの人が楽しめる映画が好きだ。この作品は、観客の期待に応えられるものになっていると思うよ。だから、日本にもプロモーションで行きたかったよ」と日本のファンへもアピールした。
孤独だが心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうとしていた―。孤独だが心優しかった男が“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描くサスペンス・エンターテイメントである本作。第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への正式出品、第44回トロント国際映画祭のガラ・プレミア部門に選出され、早くもアカデミー賞有力候補との呼び声が高まっている。
映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国で公開!
監督・製作・共同脚本:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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