『ジェミニマン』のジャパンプレミアが10月17日(木)に都内で行われ、舞台挨拶にウィル・スミス、アン・リー監督、ジェリー・ブラッカイマープロデューサー、日本語吹き替えを担当した菅野美穂、江原正士、山寺宏一が登壇した。

レッドカーペットイベントに引き続き行われた舞台挨拶の冒頭で、ジェリー・ブラッカイマープロデューサーは「台風で被災された方に心よりお見舞い申し上げます」と挨拶し、アン・リー監督は「私は台湾出身なので気持ちはわかります。心はともにあります」とコメントした。

本作では「非常におもしろい体験をした」というウィル・スミスだが、23歳の自身を演じることには「彼のナイーブさを表すのが大変でした」と振り返った。しかし、そうコメントしつつも会場を見渡したウィルは「ここはとてもいい劇場ですね」と笑顔を見せ、会場を沸かせた。

また、舞台挨拶には日本語吹き替えを担当した3人も登壇。ウィル・スミスが演じる役の吹替をこれまで演じてきた江原と山寺が共演することが話題だが、江原は「今回は非常に渋いのでかなり仕込みました。僕がやったウィル・スミスの中で、一番渋くて重いウィル・スミスになったと思います」とコメント。

「出来上がった世界観をどう日本語で伝えればいいか」とコメントした菅野は、ウィルに「共演相手が自分自身とは、どのような気持ちでしたか?」と質問。これにウィルは「本当に奇妙でした。初めてジュニア役を見たのは撮影が8か月くらい進んでからで、ものすごく美しくてショックでした」と明かした。

6月に公開された『アラジン』でも、ウィル演じるジーニーの吹替を演じた山寺だが、ウィルは「吹替を見ると、“こういう手があったのか”と表現の仕方を発見できる。『僕もああ言えばよかった!』って」と2人の吹替を称賛した。

最後にウィルは「この映画は僕の夢がかなった映画と言ってもいいです。アン・リー監督とは20年くらい一緒に仕事をしたいと思っていました。今回同じ舞台に立てていることは光栄です」と笑顔を見せた。さらにここでサプライズとして、約500人の観客が“23歳のウィル・スミス”のお面を顔に掲げ、これを見たウィルは「おもしろい!僕もひとつほしい!」と大興奮となった。

引退を決意した伝説的スナイパーのヘンリーは、政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。自分の全ての動きを把握し、神出鬼没なターゲットを追い詰めるが、襲撃者の正体が秘密裏に作られた“若い自分自身”のクローンだという驚愕の事実を知り、政府を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていく―。主演ウィル・スミス渾身の演技と最新技術により実現した対決は究極の没入感が味わえる。監督は巨匠アン・リー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を務める。

【写真・文/編集部】

映画『ジェミニマン』は2019年10月25日(金)より全国で公開!
監督:アン・リー
出演:ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライブ・オーウェン、ベネディクト・ウォン
配給:東和ピクチャーズ
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