第32東京国際映画祭「ジャパニーズ・アニメーション」部門上映作品『プロメア』のトークイベントが10月30日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、今石洋之監督、脚本を担当した中島かずき、本部門のプログラミング・アドバイザーを務めた氷川竜介、そしてサプライズゲストとして本作のアイナ・アルデビットの声優を務めた佐倉綾音が登壇した。
「天元突破グレンラガン」(2007)、「キルラキル」(2013)のTV シリーズを手掛けた今石洋之(監督)と中島かずき(脚本)のコンビが組んだ完全オリジナル作品。二人のコンビとしては初の劇場長編作品。キャラクターデザインはディズニー映画『ベイマックス』のコンセプトデザインを手掛けたコヤマシゲトが担当。音楽は「進撃の巨人」ほか数々のドラマ、アニメを手掛ける澤野弘之、美術監督には『メアリと魔女の花』の久保友孝が手掛ける。主人公で消防隊<バーニングレスキュー>に所属する新人隊員ガロ役を松山ケンイチ、そしてガロの宿敵となるリオ役を早乙女太一がW主演。さらにガロの上司であるクレイ役に堺雅人。
冒頭に氷川は「プロメアはですね、他の作品と比べるとわかると思うんですけど、エンターテイメント担当ですね」と話すと、今石監督は「そうですね!これでアート担当だったら困りますね!(笑)」と激しく同意し、客席を沸かせた。
佐倉は今回の応援上映を影で観ていたと明かすと「メイクをすっぽかして、スタッフさんに“佐倉さん!!もうやめてください!!”って言われました(笑)」と話し「私も応援上映っていう文化が好きで、通い詰めていた時期があって。でもプロメアの応援上映は今日が初めてで」続けて「やっとこの大きいスクリーンでたくさんの皆さんが応援してくださっているのを生で体感できてすごく嬉しかったです」と笑みを浮かべた。
氷川は「今回の特集上映は特定の作家や作品じゃなくて日本のアニメはここまで来ましたよっていうのを見せるのが一つの目的で・・・」と話し出すと、今石監督は「これは日本のお客さんはここまで来ましたよっていうのを見せるんですよね?(笑)」と笑いを誘うと、佐倉は「要はみなさんが作品ってことですよね?」と返し、会場を笑わせた。
最後の挨拶で今石監督は「僕も皆さんも本当に楽しいひとときを過ごせたかと思います。このひとときをまた出来るだけ多くの、海外の皆さんにまで伝えられればいいなと思います」と語り、佐倉は「ここまで本当に何度でもオイシイを体感できる作品も少なくて、みなさんも何回も観てくださっていると思うんですけど、観るたびに色んな発見があったりして。私的にはこの先も色んな人の色んな話を観たいって思うんですよね」と語り、「みなさん、これからの展開にも期待して待っていてください」と呼びかけると、客席から歓声が上がった。
【写真・文/蔭山勝也】
「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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