『影踏み』のプレミア先行上映会が10月31日(木)にテアトル新宿で行われ、山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海、中村ゆり、滝藤賢一、鶴見辰吾、大竹しのぶ、篠原哲雄監督が登壇した。

兄弟分の役と言うことで、共演シーンが多かったという山崎と北村。お互いの印象を聞かれると、北村は「この中(共演者)で、だんとつで後輩の僕を優しく真っ先に迎えてくれたのはまさよしさんだったし、現場でものすごく助けられてましたね」と笑顔でコメント。

山崎の魅力を聞かれた大竹は戸惑いつつも、「優しいです。初めて隣に立ったときに、優しい人なんだなとわかる」と笑顔で答えた。また北村も、「僕ホテルに1人でいることが多かったんですけど、夜に(山崎が)一杯どうやと誘ってくれるのに助けられていましたね」と答えた。

映画の設定にちなんで、【ここにいる共演者の人の中から、盗みたい物】を聞くコーナーでは、鶴見が「数々共演しているんですけど、大竹しのぶさんの演技力・演技に対する追及力や情熱そう言ったものを盗みたいです。尊敬してますし、大好きな女優さんなので、大竹さんの心を盗みたいです(笑)」と言うと、大竹は「どうぞ(笑)」と笑顔で答えた。そんな大竹は北村の若さを盗みたいとコメント。北村も「どうぞ(笑)」と返答し、この後も共演者たちによる「どうぞ」リレーが続いた。

その後、山崎から11月が誕生日だという滝藤、北村、尾野へサプライズでガーベラの花束が贈られそれぞれが山崎へ感謝の意を述べた。

最後に山崎は「私事で恐縮なんですけれども、25周年目に入るんです。こういったアニバーサリー、映画のお仕事やらせてもらうことってあったんですが、今回に関してはこんなにスペシャルで素晴らしい共演者、映画を作ってる方々、そして劇伴の方もやらさせていただきまして、映画にとっていい主題歌もかけたような気がします。アニバーサリーにいい作品に関われて光栄に思いますし、感謝しております」とコメントし、締めくくった。

警察小説の旗手である横山秀夫作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の犯罪ミステリーが映画化。山崎まさよしが演じるノビ師(泥棒)の真壁修一は、ある夜、侵入した稲村邸で寝ている夫に火を放とうとする妻・葉子を目撃する。咄嗟に止めに入ったが、なぜか偶然、その場に居合わせた刑事に現行犯逮捕される。2年後、出所した修一を迎えたのは、弟の啓二と恋人の久子だけ。なぜ稲村邸への侵入がバレたのか?なぜ自分だけが逮捕されたのか?そして放火殺人を謀った葉子の行方は―。謎を解明するため、修一は探偵さながらの行動を開始する。警察小説の旗手である横山作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の犯罪ミステリーを映画化。

【写真・文/北村優雅】

映画『影踏み』は2019年11月8日(金)より群馬先行公開、11月15日(金)より全国で公開!
監督:篠原哲雄
出演:山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海、中村ゆり、竹原ピストル、中尾明慶、藤野涼子、下條アトム、根岸季衣、大石吾朗、高田里穂、真田麻垂美、田中要次、滝藤賢一、鶴見辰吾/大竹しのぶ
配給:東京テアトル
©2019「影踏み」製作委員会