第32東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門上映作品『猿楽町で会いましょう』のQ&Aが11月3日(日)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、児山隆監督、石川瑠華が登壇した。
日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く、独創性とチャレンジ精神にあふれる作品を紹介する「日本映画スプラッシュ」部門。『猿楽町で会いましょう』は、金子大地、石川瑠華主演で、鳴かず飛ばずのフォトグラファーと読者モデルの恋と青春を描くラブストーリー。監督は、本作が長編映画デビューとなる児山隆。
「第2回未完成映画祭予告編大賞MI-CAN」でグランプリを受賞し、映画化された本作。主演を努めた石川は、今年公開された『イソップの思うツボ』で初主演を飾り、さらに今後も公開作品が控えているが、本作のもととなった予告編を制作する際はまだ女優の仕事をしておらず、Instagramを見て直接連絡を取ったという児山監督。
キャスティング直前に、石川が出演した舞台を観劇し、「刑事役だったんですけど、チグハグ感があって、自我というか自意識みたいなものが見て取れたんです。それがこの人のいい部分な気がして、その後すぐにDMを送りました」と振り返った。
それに対して、石川は「2年前なんですけど、最近見返したら『大丈夫です』みたいな」と絵文字とともに一言で返信していたことを明かし、会場は笑いに包まれた。
また、本作でフォトグラファーの小山田を演じる金子大地について、児山監督は「初日からすばらしいと思うようになりました」と明かした一方で、石川は「撮影当初はまったくしゃべれなくて・・・。私も向こうも人見知りで。中盤くらいの撮影後に話す機会をもらって、私のことを“こういう人だから、がんばる、信頼できる”といろんなことを言ってくれて、周りを見ていて、信頼をおけて、一言で“素敵な俳優さん”だと思いました」と笑顔を見せた。
【写真・文/編集部】
映画『猿楽町で会いましょう』は2020年に渋谷シネクイントほか全国で順次公開!
監督:児山隆
出演:金子大地、石川瑠華、栁俊太郎、小西桜子、長友郁真、大窪人衛、呉城久美、岩瀬亮/前野健太
配給:エレファントハウス
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「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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