第32東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『“隠れビッチ”やってました。』の舞台挨拶が11月4日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、三木康一郎監督が登壇した。
日本公開前の最新作をプレミア上映する、大作や話題作が揃う「特別招待作品」部門。タイトルの“隠れビッチ”は、清楚派に擬態した“ビッチ”の事で、メイクはシンプル、髪色は暗め、肌の露出も15%程、戦略的に「隙」と「タイミング」を演出しながら、男性を次々とハントしていく女性を指す。彼女たちは従来の「肉食系女子」のようにハンティング意欲が旺盛である事は周囲に悟られず、一見コンサバなごく普通の女性と見せかけて、あらゆる種類の思わせぶりな態度をとりながら男性の心を揺さぶる天才。決して自分からは告白をせず、相手から告白をされるまで罠を仕掛け続ける。本作は、そんな“隠れビッチ”のモテ戦術を面白可笑しく披露しつつも、その裏に潜む現代女性の心の隙間や歪みに寄り添う作品となっている。
満席の会場にキャストが登場すると瞬く間に大歓声に包まれた。初主演を引っ提げて登壇した佐久間に続いて、村上は「監督に久しぶりにお会いして、『お前は闘牛士か』って言われた村上虹郎です」と自身のこの日の衣装について語り、会場の笑いを誘った。
タイトルがユニークな本作だが、主演の佐久間は「タイトル名だけ見た時に“私、お嫁に行けなくなるのかな”って思ったんです(笑)」と笑いを誘いつつ、「台本を読ませていただいたら、承認欲求と向き合うお話だったのでお受けしました」と明かした。
自身の役どころを“自然体系”安藤を演じた小関は「僕は“カテゴリにあて当てはまらない系男子”だと思います。実際どう思っているか分からないからこそもっと知りたい、もっとそばにいたいという思いから好きになったと解釈したので、それを意識しながらやっていました」と語った。
さらにここで“これまでに試した/これから試したい異性に対するモテテクニック”をフリップで答えるコーナーが用意され、「お酒の力を借りてみたい」と答えた佐久間は「普段飲まないんですけど、お酒の力を借りて甘えられたらいいなって思います」とコメントした。
最後に佐久間は「撮影が一年前の12月、寒い時期にこのみなさんと撮影を乗り越えて・・・」と話しながらも、思わず涙がこぼれ、「ひとつ形になったのがうれしいです。初主演映画で、できないこともたくさんあったんですけど、みなさんに支えられて一つの形になった作品です」と語った。
【写真・文/編集部】
映画『“隠れビッチ”やってました。』は2019年12月6日(金)より全国で公開!
監督:三木康一郎
出演:佐久間由衣/村上虹郎、大後寿々花、小関裕太/森山未來、前野朋哉、片桐仁、前川㤗之、栁俊太郎、戸塚純貴、笠松将、田中偉登、岩井拳士朗、山本浩司/渡辺真起子、光石研
配給:キノフィルムズ
©『“隠れビッチ”やってました。』フィルムパートナーズ/光文社
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