東京グランプリ受賞『わたしの叔父さん』フラレ監督、主演のイェデは「最高の女優」―第32回東京国際映画祭クロージングセレモニー

第32東京国際映画のクロージングセレモニーが11月5日（火）に東京国際フォーラムで行われ、各受賞作品が発表された。

10月28日（月）に開幕した第32回東京国際映画祭が11月5日（火）をもって閉幕。今回行われたクロージングセレモニーで各賞が発表された。

コンペティション部門で東京グランプリに輝いた『わたしの叔父さん』のフラレ・ピーダセン監督は「心臓がバクバクしています」と興奮を抑えきれない様子で、「東京国際映画祭のコンペティションに選んでいただいただけで喜び、プロデューサーから伝えられた時は盛大に祝い、次の日はかなりの二日酔いになりました」と振り返った。

今回、監督とともに来日した主演のイェデ・スナゴーについては「またぜひ仕事したいです。ここ（会場）にいる監督にも彼女を貸し出すことはできます。でも私から奪わないでください。最高の女優さんです」と絶賛し、会場を沸かせた。イェデも「女優にとって主役を演じられるのは素晴らしいこと。とてもいい経験をしました。また仕事をしたいです」と目に涙を浮かべつつコメントした。

東京ジェムストーン賞を受賞した中学3年生の吉名莉瑠は「レッドカーペットで見る景色や、舞台挨拶で見る景色は自分が思っているよりキラキラしていて、すごく新鮮で、初めての主演映画がこのような素晴らしい場所で上映されたことをうれしく思っています」と笑顔を見せた。

コンペティション部門

東京グランプリ／東京都知事賞『わたしの叔父さん』
審査委員特別賞『アトランティス』
最優秀監督賞『ジャスト6.5』サイード・ルスタイ
最優秀女優賞『動物だけが知っている』ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ
最優秀男優賞『ジャスト6.5』ナヴィド・モハマドザデー
最優秀芸術貢献賞『チャクトゥとサルラ』
最優秀脚本賞『喜劇愛妻物語』
観客賞『動物だけが知っている』