『殺さない彼と死なない彼女』の公開直前イベントが11月7日(木)に都内で行われ、桜井日奈子、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、音楽を担当した奥華子、小林啓一監督が登壇した。
上映後のステージに登場したキャストら登壇者。MCからの“泣いた人は?”という問いかけに多くの手が上がる中で、桜井は「自然光で撮っているので、日常過ごしているのに近い映像で、世界観に入り込みやすかったんじゃないかな」、堀田は「日常で本当に思っていることってなかんあか言葉にして伝えられない。キャラクターそれぞれが人間味があって、“この人たち本当に生きてるな”って感じがするところが揺さぶられる理由だと思います」とそれぞれコメントした。
イベントでは、観客からの質問に登壇者が直接答えるコーナーが用意され、次々と手が上がる中で、思い余って質問者が涙をこぼす場面もあった。また、“好きなセリフは?”という質問にはキャストも撮影を振り返り、思いを巡らせたようで、桜井は1つに絞り切れずに2つ答えるなど思い思いの言葉を語った。箭内は、ゆうたろう演じる八千代に劇中で何度も発するセリフを挙げ、これにはゆうたろうも「あれ、僕のですから!取らないでください」とコメントし、会場を沸かせた。
さらに本作で主題歌と音楽を担当した奥華子が登壇し、主題歌「はなびら」を生演奏で披露。主題歌について、奥は「3曲くらい作ったんですけど監督さんにNGをいただいて」と明かし、その理由について「(桜井演じる)鹿野ちゃんに感情移入しすぎて切なすぎて。そうではなくみんなに当てはまる希望が持てる曲をということで最後にできた曲。監督さんに作ってもらった」と語った。
楽曲を聞いた桜井は「控えめに言って最高です。一語一句無駄のない歌詞で、すべてが胸に刺さる歌でした」とコメント、堀田も「我慢はしていたんですけど涙は流れてしまいました」と語り、ゆうたろうは「劇場に見に行きたくなりました」と笑顔を見せた。
同名原作は、3つの物語からなる連作四コマ漫画。本作は殺さない彼・小坂れいと死なない彼女・鹿野ななの物語を中心に据えた青春群像劇。登場するキャラクターは一見「変わり者」のようで、実は誰の心にも潜んでいる衝動の代弁者でもある。自分の想いにまっすぐで、不器用で、ありのままで生きようともがいている。主人公・小坂れい役を間宮祥太朗、もう一人の主人公・鹿野なな役を桜井日奈子が演じる。さらに、恒松祐里、堀田真由、ゆうたろう、箭内夢菜、金子大地、中尾暢樹ら注目の瑞々しい魅力溢れる若手俳優たち競演する。
【写真・文/編集部】
映画『殺さない彼と死なない彼女』は2019年11月15日(金)より全国で公開!
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
出演:間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹/佐藤玲、佐津川愛美/森口瑤子
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
©2019映画「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会