日本未公開の全54作品を一挙上映する「未体験ゾーンの映画たち 2020」が来年1月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷で開催されることが決定した。

「未体験ゾーンの映画たち」は、さまざまな理由から日本公開が見送られてしまう傑作・怪作映画を、映画ファンにスクリーンで体験してもらうべく、2012年よりヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されている劇場発信型映画祭。年々規模を拡大し、着実に“未体験ファン”ともいえるリピーターを獲得している中で、2020年も新年の幕開けとともに各国のあらゆるジャンルから厳選された全54本が一挙上映される。

今回、開催決定とともに発表された第一弾ラインナップは、全54作品の中から特にイチオシの6作品。

ビビアン・スー主演の台湾人気ホラー映画
『人面魚 THE DEVIL FISH』

『人面魚 THE DEVIL FISH』

本国台湾ホラーの人気作【紅い服の少女】シリーズの第3弾。2015年公開の『紅い服の少女』(チェン・ウェイハオ監督)は、都市伝説の紅い服を着た少女の怪奇事件を題材にして興収8,500万台湾元(3億円超)のヒットを記録した。続く2017年の第二弾『紅い服の少女2』でも1億台湾元(3億5千万円超)を超える大ヒットを記録。台湾の都市伝説をベースに、親子の絆と恐怖を描くシリーズの第3弾という位置付けの本作。監督として新鋭デビット・ジュアンがメガホンを取り、主演にビビアン・スーを迎え、2018年台湾年間興収第4位という輝かしい成績を収めた!新たに台湾の民話でもある、人の顔をした呪われた“魚”の恐怖を、圧倒的な視覚効果と演出で観客を恐怖のどん底に陥れる。2019年金馬奨ビジュアルエフェクト部門ノミネート、台北映画祭でも最優秀編集賞を受賞した。

ハリウッドを代表する豪華キャスト陣で贈るウエスタン・アクション
『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』

『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』

『マグ二フィセント・セブン』のイーサン・ホークとクリス・プラット、若手実力派デイン・デハーンが共演し、アンチヒーロー伝説に新たな銃弾を放つ。ウエスタンファンなら思わずニヤリとする粋な演出を見せてくれる。アクションもドラマもこなす演技派イーサン・ホークが激しさと優しさを持ち合わせた保安官を渋く演じる。常に不敵な笑みを浮かべ、危険なオーラを漂わせるデイン・デハーンのビリー・ザ・キッドはハマリ役。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などで大活躍のヒーロー役クリス・プラットが、本作では極悪人を演じるのも見どころのひとつ。ベテラン俳優ヴィンセント・ドノフリオの監督作品。
本国版トレーラー

気鋭の監督コンビによる傑作SF
『FREAKS フリークス 能力者たち』

『FREAKS フリークス 能力者たち』

《フリークス:能力者たち》VS《世界》の壮絶な戦いを、壮大なスケールと圧倒的映像センスで描いた傑作SF。スティーヴン・スピルバーグ監督によるクリエイター発掘リアリティショー「On the Lot」でファイナルの5人まで勝ち抜いたザック・リポフスキーとアダム・B・スタインの監督コンビによる長編デビュー作。「On the Lot」では1位の座は逃した二人であったが、親交を深め、共同監督を手がけた本作は、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭審査員賞を含め、世界中の映画祭で9部門を受賞し、批評家からも大絶賛を得ている。次作はメジャースタジオで決定しているスピルバーグ監督の“卵”ともいうべき今後大注目の新鋭監督コンビ。
日本版予告編

身の毛もよだつゴシック・ホラー
『デビルズ・ソナタ』

『デビルズ・ソナタ』

非業の死を遂げた作曲家が娘に遺した楽譜。そこには血塗られた秘密が隠されていた――。『ブレードランナー』のレプリカント役などで強烈な印象を残し、今年7月19日に75歳でこの世を去った個性派俳優ルトガー・ハウアー。主人公の父、謎めいた作曲家マーロウを演じたことで大きな注目を集めた本作。短い出演ながらも、その唯一無二の存在感を本作でも十分に発揮している。また、主人公の天才ヴァイオリニスト・ローズを演じた『ジャージー・ボーイズ』のフレイヤ・ティングリーの新生ホラークイーン誕生とばかりに美しい顔を歪めてのスクリームフェイスも見逃せない。
本国版トレーラー

遺伝子工学によって産み出された怒れる殺人羊が恐怖へ陥れる羊ホラー
『ブラックシープ』

『ブラックシープ』

ニュージーランドののどかな牧場で、遺伝子工学によって産み出された4,000万頭の怒れる殺人羊が、次々恐怖へ陥れる羊ホラー。この殺人羊を、CGに頼らず、1,000匹を超える本物の羊の群れ、調教された少数の羊、そして世界的に有名な映画製作会社であるウェタ・ワークショップが作成したアニマトロニクスの羊や、不気味にはいずり回る子羊のような化物、羊人間のスーツ、驚くべき特殊メイク、ゴムの血のりを山ほど投入して映像化。『ロード・オブ・リング』3部作や、『キング・コング』などの作品を通して開発された膨大な量のスキルやインフラが活かされている。
日本版予告編

日本一のバカ映画の巨匠と呼ばれる河崎実監督最新作
『ロバマン』

『ロバマン』

ラジオスター・吉田照美とバカ映画の巨匠・河崎実の奇跡のタッグ!パワハラ・セクハラ・詐欺・凶悪事件・政治不信と真っ暗な日本。ロバ星人から超能力を授かった68才の平凡な老年男がスーパーヒーロー「ロバマン」に変身!悪を徹底的に倒し胸のすく大活躍。世界初、高齢者の特撮ヒーローが誕生した。吉田照美を取り巻く、小池美波(欅坂46)、唐橋ユミ、熊谷真実、笑福亭鶴光、なべやかん、タブレット純、HEY!たくちゃん、福本ヒデ、山本天心、みうらじゅん、伊東四朗(特別出演)ら豪華“狂”演で日本映画界に伝説を巻き起こす。
予告編

見逃せない“未公開作品”が出揃った今回のラインナップ。続く第二弾のラインナップ発表は12月に行われる。「未体験ゾーンの映画たち 2020」は2020年1月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて、2月下旬よりシネ・リーブル梅田にて開催予定。鑑賞料金は1,400円均一。毎週水曜・毎月1日は1,200円均一、リピーター割引あり、TCG会員割引あり。

また、2016年より実施されている、CS映画専門チャンネルのムービープラスと、青山シアターとのタイアップ企画が今年も実施決定。ムービープラスでは、12月23日(月)~26日(木)の4日間、いずれも16:30より各日1作品ずつ合計4作品、「未体験ゾーンの映画たち」が特集される。詳細は こちら。青山シアターでは、ヒューマントラストシネマ渋谷の上映終了翌日より、一部の上映作品を2週間限定配信。詳細は こちら

「未体験ゾーンの映画たち 2020」は2020年1月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて開催!
※シネ・リーブル梅田では2020年2月下旬より開催予定