今回解禁された場面写真


自らをドン・キホーテと信じる男と若手監督の遍歴の旅が始まる―『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』の場面写真とメイキング写真が解禁された。

企画頓挫するあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(03)としてその過程がドキュメンタリー映画として上映された本作。スランプに陥ったCM監督トビーが、10年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。ジョニー・デップやユアン・マクレガーなど錚々たる俳優たちが決定しては消えた主人公トビー役を射止めたのアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役をジョナサン・プライスが演じる。1989年の構想開始から約30年をかけて数々の障害を乗り越えて本作を完成に導いたのは、モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる鬼才テリー・ギリアム。

今回、テリー・ギリアム監督が79歳の誕生日を迎える11月22日に合わせて、本作のメインカットと夢に生きる男を映したメイキングカットが解禁された。日本公開の情報解禁がされるや否や、SNSでは「横浜駅より先に完成するとは!」「サグラダ・ファミリアのように一生完成しないと思った」と話題になったが、テリー・ギリアム自身も「この企画にあまりにも長く関わってきたので、完成する日は一生かないのではないかと思っていました」と語っている。

解禁されたメインカットでは、自分自身をドン・キホーテと信じ込む老人ハビエルとCM監督のトビーが旅をする姿が捉えられている。夢の中に生きるハビエルの恍惚な表情とは対照的な、あきれているトビーの表情が印象的なシーンだ。メイキングカットでは、長年の夢ともいえる本作の撮影に意気揚々と臨むテリー・ギリアムの姿。自身をドン・キホーテと信じて夢の中で生き生きとするハビエルをテリー・ギリアム自身が体現しているかのだ。劇中のハビエル同様に長い間夢を見続け、ついに一本の映画を完成させたテリー・ギリアム渾身の世界観を体感しよう。

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』は2020年1月24日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライバー、ジョナサン・プライス、ステラン・スカルスガルド、オルガ・キュリレンコ、ジョアナ・リベイロ、オスカル・ハエナダ、ジェイソン・ワトキンス、セルジ・ロペス、ロッシ・デ・パルマ、ホヴィク・ケウチケリアン、ジョルディ・モリャ
配給:ショウゲート
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