『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開を記念した「スター・ウォーズ歌舞伎」が11月28日(木)に都内で行われ、舞台挨拶に市川海老蔵と堀越勸玄が登壇した。

「STAR WARS 歌舞伎 —煉之介光刃三本—」と題した「スター・ウォーズ歌舞伎」は、海老蔵自身が監修・主演を務め、「スター・ウォーズ」を歌舞伎の世界で描いた物語。「スター・ウォーズ」の世界観を表現する映像演出と、日本の伝統芸能である歌舞伎が融合した1日限りのスペシャルパフォーマンスで、映画シリーズの根幹をなすスカイウォーカー家の「家族の愛と喪失」をテーマに描く。海老蔵が演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より登場し、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レンを歌舞伎の世界で描く“魁煉之介”。魁煉之介は父親である半蔵(ハン・ソロ)との親子関係に葛藤し、上司である敷能角(スノーク)との確執、そして唯一無二のジェダイマスターにして師でもある琉空(ルーク・スカイウォーカー)との関係に悩み、正義と悪の狭間で揺れ動く人物。海老蔵の実の息子である堀越勸玄が、海老蔵演じる魁煉之介の幼少期を演じる。

父・十二代目市川團十郎が宇宙が好きだったことから「子どものころ、公園に行って望遠鏡で星を見ていました」という海老蔵。「スター・ウォーズ」が好きになったきっかけも、父親に連れられて劇場で見たことだといい、「思い出です」と振り返る海老蔵。歌舞伎との共通点として「ジェダイと暗黒面と大きく分かれているところが、歌舞伎と似ている」と明かし、「心の中にある恐怖や不安から、ジェダイでも暗黒面に引きずり込まれるというところに魅力を感じます」と語った。

また、好きなキャラクターはジャージャー・ビンクス。癒されますよね。なんか、好きです」と笑顔を見せる海老蔵だが、最新作がシリーズの完結という話になると「本当に終わるんですか?終わるのであればやはり正義に勝ってもらいたいと思いますが、でもそうじゃないかもしれないところが魅力ですね」とまだ見ぬ新作への期待を高めつつ、「終わってほしくないですよね。でも終わるんですか?」と何度も確認する場面もあった。

「スター・ウォーズ」はDVDでも見ているという海老蔵だが、今回の歌舞伎でも共演する勸玄は「昔作ったほうが好きです。古い映像のほうが見入っています」と明かした。

そして、この日一夜限りで披露されるスター・ウォーズ歌舞伎については「かなり前から『そのようなことができたらいいですね~』という話をしていたら、今日になってしまった」と振り返り、「『スター・ウォーズ』を大好きな方を裏切ってはいけないし、歌舞伎役者がやるわけですから歌舞伎の要素も入れることは難しいところでした」と意気込みを語った。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末。“光と闇”のフォースをめぐる最後の決戦に託された―。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継いだカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ。そして、R2-D2、C-3PO、BB-8らドロイドと共に銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア将軍、天才パイロットのポー、元ストームトルーパーのフィンら、レジスタンスの同志たち。さらに、ハン・ソロの永遠の好敵手ランド・カルリジアンも登場。果たして、彼らを待ち受ける運命とは―。驚きと感動に満ちた壮大なるフィナーレに向けて、カウントダウンは始まった―。

【写真・文/編集部】

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より全国で公開!
監督・脚本:J.J.エイブラムス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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