咲坂伊緒・青春三部作の最終章―アニメーション映画『思い、思われ、ふり、ふられ』のキャストが発表され、併せて特報映像とティザービジュアルが解禁された。

咲坂伊緒が描いた大人気少女コミック「ストロボ・エッジ」と「アオハライド」(集英社マーガレットコミックス刊)の系譜を継ぐ咲坂伊緒・青春三部作の最終章「思い、思われ、ふり、ふられ」を、アニメーション&実写でW映画化。アニメーション制作は、大ヒット作品『劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』のA-1 Pictures。監督には「舟を編む」の黒柳トシマサ。ときめきや切なさといった細やかな感情をアニメの魔術でドラマチックに描く。そして脚本には『ヒロイン失格』(15)、『センセイ君主』(18)、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(18)など数々のヒット作を手掛けてきた吉田恵里香。音楽を担当するのはスタジオジブリ作品『耳をすませば』(95)、『猫の恩返し』(02)などの音楽を担当し高い評価を受けている野見祐二。

そして、本作のキャラクターに命を吹き込む声優陣も豪華な顔ぶれが発表された。恋愛に対して現実的で積極的だが、実は自分の本当の気持ちを出すのが苦手なヒロイン【山本朱里】役に、「HUNTER×HUNTER」(ゴン=フリークス役)、「リトルウィッチアカデミア」(アツコ・カガリ役)など人気作に出演する潘めぐみ、朱里の義理の弟で、ある葛藤を抱える【山本理央】役を演じるのは「Free!」(七瀬遙役)、「ブラッククローバー」(ユノ役)など幅広い作品に出演し2013年『第7回声優アワード』で新人男優賞を受賞した島﨑信長、由奈の幼馴染で真っ直ぐな好青年だが、どこか周囲を冷静に見てしまう【乾和臣】役を演じるのは『第9回声優アワード』で新人男優賞を受賞し、現在は歌手活動も精力的に行うなど活躍の幅を広げる斉藤壮馬。さらに、潘演じる朱里とWヒロインとなる【市原由奈】役を演じるのは、オーディションにて満場一致で選ばれた大注目の新人声優の鈴木毬花。夢見がちで恋愛に対して消極的な由奈という役を丁寧に演じる。

併せて解禁された特報映像では等身大の本当の気持ちと、相手を傷つけたくないという想いの間で揺れ動く4人の姿が、繊細な映像で表現されている。印象的な台詞も並び「誰だって傷つきたいわけじゃない」、「傷つけたいわけじゃない」、「なるべく笑って過ごしたい」、「いつだってそのための選択をしているはず」、「みんなが幸せになれる方法があればいいのに」と、これから4人に訪れる切ない恋の行方が気になる仕上がりとなっている。

4人の高校生の過ごす、青春時代の何気ないようで特別な時間。等身大の主人公たちが繰り広げる恋模様と、毎日の中で自分自身・他者と向き合いながら成長していく姿を瑞々しく描いた、新たな青春恋愛映画の金字塔が誕生する。

潘めぐみ(山本朱里役)コメント

咲坂先生の描く世界観に携われる・・・心から光栄に思います。特報では、繊細で情感溢れる映像と音楽に乗せて、原作に幾度と登場するあのモノローグが、由奈、朱里、理央、和臣と紡がれていき、とても印象的で。タイトルも、一つの言葉に余韻があって・・・募っていくものを感じました。
朱里の想いを大切に育んでいきますので宜しくお願いします。

鈴木毬花(市原由奈役)コメント

小学生の頃から咲坂先生の作品が大好きで、この作品は親子で読んでいました。由奈役に決まったと聞いたとき、嬉しさと共に不安が湧いてきましたが、私が演じることでより良い作品にしたいと思いました。
由奈は純粋で自分に自信が持てない女の子ですが、しっかりとした芯を持っています。朱里ちゃんと理央くんと出会い、どんどん成長していく由奈の変化を意識して演じたいと思います。

島﨑信長(山本理央役)コメント

原作を拝見して、すっごく素敵な人間ドラマだなと感じました。特報の収録の際にも、理央の属性ではなく、人間的な部分を大事にする芝居を求められたので嬉しかったです。本編でみんなと一緒に演じる時間が、本当に楽しみです。

斉藤壮馬(乾和臣役)コメント

オーディションを受けるにあたって原作を拝読しましたが、とにかくストーリーが気になって、一気に読破してしまいました。4人それぞれの思いが交錯し、すれ違いながらも、少しずつ触れ合っていく。本当に素敵な作品ですよね。この原作がアニメ映画でどんなふうに表現されるのか、とても楽しみです。よろしくお願いいたします!

黒柳トシマサ(監督)コメント

青春の素直な出会いへの憧れ。恋をして、自分よりも大切な人ができて、それまで自分一人だった世界が無限に広がっていくようで、背伸びした未来にも手が届きそうな気がして。そういう“現在”を全力で駆け抜けている由奈や朱里たちが、僕には眩しく見えました。その純な輝きを、どうしたらアニメで表現できるだろう。平穏な日々に彩りを添える、そんな作品をお届けしたいと思います。

吉田恵里香(脚本)コメント

咲坂先生の作品はいつも拝読していたので、脚本を担当させて頂けて素直に嬉しかったです。
先生が描く人物は、心の動きがリアルで嘘がありません。良い部分も悪い部分も丁寧に紡がれていくからこそ、読む人にそっと寄り添い心に深く沁みるのだと思います。そんな咲坂イズムを忘れず、原作に誠実に、脚本を執筆させていただきました。アニメだからこそ表現できる咲坂作品の繊細な世界観を是非楽しんで頂ければ幸いです。来年春が私も待ち遠しいです!

野見祐二(音楽)コメント

気持ちの動きに音を付ける、ということが出来たのが楽しかったです。由奈と朱里はそれぞれに全く違った心の中のこだわりを持っていて、それが物語に影を落として単なる恋物語ではない深みを出しています。それに触れる時が2人のエモーションが高まる急所になり、音楽の聴かせ所にもなるように作ったつもりです。

咲坂伊緒(原作)コメント

決定したキャストの方々の声を聞いた時、「やっと声を聞かせてくれた!みんなこんな声してたんだねー!!」と、自分の作ったキャラクターの新たな一面が見れたような嬉しさでいっぱいになりました。映画の中ではそれをもっと見せてくださるんだろうと思うとワクワクしすぎて口から心臓出そうです。そして監督の黒柳トシマサさん、脚本の吉田恵里香さんには、私が作中で大事にしているちょっとした“生っぽさ”を最大限汲み取ろうと丁寧に根気よく対応していただけたこと、本当に感謝しております!!

特報映像

アニメーション映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は2020年5月29日(金)より全国で公開!
監督:黒柳トシマサ
原作:咲坂伊緒「思い、思われ、ふり、ふられ」(集英社マーガレットコミックス刊)
出演:島﨑信長、斉藤壮馬、潘めぐみ、鈴木毬花
配給:東宝
© 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 © 咲坂伊緒/集英社