ムヒカが日本人に伝えた“いのちの言葉”とは―『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』が4月より公開されることが決定した。

本作は、ムヒカの発言に魅せられた田部井一真監督が、何度もウルグアイに渡り取材を重ね、彼の生き方や言葉に触れながら、ムヒカと日本の知られざる関係を紐解いていく感動のドキュメンタリー。2010年から5年間、南米の小国ウルグアイの大統領を務めたムヒカは収入の大半を寄付。公邸に住むことを拒み、愛妻と愛犬と共に小さな農場で質素な暮らしを続けた。そんな姿から、いつしか“世界でいちばん貧しい大統領”と呼ばれるようになった。

ムヒカの名を世に知らしめたのは2012年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた国連持続可能な開発会議での名スピーチ。先進国の大量消費社会を強く、しかし優しい口調で批判した彼の言葉はたくさんの言葉に翻訳され、世界中の多くの人々に影響を与え、日本では「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)という絵本にもなった。その後、呼びかけに応じたムヒカは2016年に初来日。彼が一番訪れたかった場所は広島・原爆ドームでした。カメラは来日時のムヒカにも密着。そこで彼が語ったこととは・・・。

当初、テレビ番組の取材でムヒカにインタビューした田部井監督が、ムヒカの生き方や発言に心酔していくうちに、知られざるムヒカと日本人との絆が次第に明らかになり、監督自身の人生観にも大きな影響を与えていく。「自分の幸せを探そう。そうすれば、人の幸せに貢献できる」。ムヒカが私たちに贈ってくれた、あふれるほどの愛に満ちた感動のメッセージの数々。深い人生経験に裏打ちされた未来への提言は、これからを生きる私たちへの道しるべとなるはず。

ストーリー

2012年、リオデジャネイロで開かれた国連会議にて、現代の消費社会を痛烈に批判し、人類にとっての幸せとは何かを問うたウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ。その感動的なスピーチ動画が瞬く間に世界中で話題になったことで、田部井監督は当時ディレクターを務めていたテレビ番組で彼を取り上げることに。ウルグアイへ渡った田部井監督は一度も日本に訪れたことのないムヒカが、日本の歴史や文化にとても詳しく、尊敬していることに驚かされる。なぜ、ムヒカは日本のことをよく知っているのか? その後、田部井監督はその疑問の答えを突き止める為に何度もウルグアイへと渡り、大統領退任後のムヒカへの取材を重ねる。そして、ムヒカの言葉に心を動かされた田部井監督は多くの日本人にムヒカの言葉を聞いてほしいと願うようになり、ムヒカも訪日を熱望。絵本の出版社の協力を得て、彼の来日が実現する・・・。

映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は2020年4月よりシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開!
監督:田部井一真
出演:ホセ・ムヒカ、ルシア・トポランスキー
配給:KADOKAWA
© 2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会