スリルとブラックな笑いに満ちた破天荒なロードムービー『いざなぎ暮れた。』が2月21日(金)よい島根県・東宝5で先行上映、3月20日(金)より東京・テアトル新宿にて公開されることが決定した。
“神様に一番近い港町”を、崖っぷちの男と女が弾丸のように駆け巡るというストーリー。太古から2680年以上続くとも言われる神聖な祭り事・諸手船神事が行われる町・島根県松江市美保関町は、“神様に一番近い港町”と呼ばれている。その神話が息づく港町の詩情の中で、実の親戚にオレオレ詐欺をするという、ブラックでスリリングな話が描かれる。
主人公・ノボル役を演じるのは、2016年に映画初主演作『ケンとカズ』で第71回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞などを受賞、映画『北の桜守』(18)やNHK連続テレビ小説「まんぷく」(18~19)、ドラマ「恋は続くよどこまでも」に出演するなど引く手数多の人気俳優・毎熊克哉。同じく主人公・ノリコ役を、空手黒帯の腕前からデビュー後、映画『ハイキック・ガール!』(09)の主演に抜擢され、アクションのみならず、シリーズ4期に渡って放送された人気ドラマ「ワカコ酒」(15~19)でも抜群の存在感を示している武田梨奈。また、二人と敵対する地元若人役でネルソンズの青山フォール勝ちが映画に新鮮な彩りを与えている。
本作は、2019年4月に開催された「第11回沖縄国際映画祭」で1回限りの上映予定だったが、海外映画祭での好評や、ロケ地となった島根県松江市民を中心に、劇場公開を希望する問合せが殺到したことから緊急上映が決定した。もともと島根県美保関町を舞台にした15分の短編映画として着手されたが、美保関町民と松江市現地職員の烈々たる応援によって最終的に“ご当地PR映画”感ゼロ、ブラックユーモア満載の骨太な長編ロードムービーに姿を変えることとなった。第11回沖縄国際映画祭を発端に、海外映画祭への入選が相次いで、2020年1月20日時点でモナコ国際映画祭、セントラルミシガン国際映画祭、ブルーリッジ映画祭など12か国25以上の映画祭に入選を確定し、すでにベスト作品賞2つを含む10タイトル以上を受賞している。
毎熊克哉 コメント
沖縄映画祭での初上映から約一年、改めて劇場公開できる事になりとても嬉しいです。本作は美保関の方々の全面協力があって撮影する事ができました。少ない滞在時間ではありましたが、スタッフキャスト一丸となって必死に撮影して、よい思い出になっています。作品自体も、短い時間の中で起こるどたばたロードムービーです!自分の故郷やルーツを思い返すような作品になっていると思います。お楽しみに!
武田梨奈 コメント
もともとはショートフィルムとして制作された映画でした。現地で撮影していくにつれて、生まれゆく空間が沢山ありました。そして、長編映画として完成いたしました。トラブルを抱えたカップルは、小さな町で “本当に大切なもの”に出会うのです。未熟なカップルの成長を、ぜひ劇場で見守ってください。
予告編
ストーリー
“神様に一番近い港町”へ弾丸旅行してきた、新宿の男と女。崖っぷちの男は、強引に連れて来た金髪の恋人に、旅の本当の目的を隠していた。それは、実の親戚に“オレオレ詐欺”をすること。しかし12月3日は、聖なる岬にとって特別な意味を持つ日。 町を冒涜するかのような2人の道程は、地元の若人と東京のおっかない半グレを巻き込み、思いがけない方向へと舵を切る。弾丸のように進む、スリリングな展開と、神話が息づく島根の詩情、エッジの効いたブラック・ユーモア、不器用な純愛が奇跡の配合で混ぜ合わさり、予想外のカタルシスへと爆走する。
映画『いざなぎ暮れた。』は2020年2月21(金)より島根県・東宝5で先行上映、3月20日(金)より東京・テアトル新宿にて公開!
脚本・監督:笠木望
出演:毎熊克哉、武田梨奈、青山フォール勝ち、岸健之助、和田まんじゅう(ネルソンズ)、奥村隼也、山口提樹、潮圭太(メンバー)、どさけん、江西あきよし、大皷長次、蒼央、小池澄子
配給:吉本興業
©l2018 「いざなぎ暮れた。」製作委員会