夏帆「覚悟を決めて挑ませていただきました」―『Ｒｅｄ』完成披露舞台挨拶

『Ｒｅｄ』の完成披露プレミア上映会が1月29日（水）に新宿バルト9で行われ、夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗、三島有紀子監督が登壇した。

これまでにもタッグを組んできた三島監督の作品に主演として出演する夏帆は「勝手に監督の覚悟を感じて、これは生半可な気持ちじゃできないなと思い、私自身覚悟を決めて挑ませていただきました」と振り返った。そんな夏帆について「難しいプロセスを誰がやってくれたら、自分が撮りたいかと思ったら夏帆さん」とオファーに至った理由を明かした三島監督。

そんな夏帆と共演した男性陣はさまざまな思いで演じていたようで、妻夫木は「ずっと見守り続けていくことがとにかく大事だと思って、自分の考えを削除していくことのほうが多かった」と明かした。また、妻夫木は「とても嘘のない方。素直な気持ちを吐露していたし、顔にもすぐ出ちゃう」と夏帆を称賛した。

今回のイベントではバックパネルに“999本のバラ”が使用されており、その花言葉は「生まれ変わっても、またあなたを愛する」という意味だということで、“生まれ変わっても愛し続けたいことは？”という質問が投げかけられた。これに間宮は「阪神タイガースを応援しようかと。阪神を応援していてよかったと思うことが多くて」と照れ笑いを浮かべつつ答え、会場を沸かせた。

「映画が好き」という柄本は「生まれ変わっても映画を愛しちゃうと思います。映画館と言う場所と込みで」と映画愛を明かし、妻夫木は「生まれたばかりの子を愛しています。一生見てられるくらい」と笑顔で語った。また、夏帆は「猫を2匹飼ってるんですけど、ほんとうにかわいいんです！」と猫への愛情を語った。

最後に夏帆は「悩んで悩んで苦しんで、今振り返ると幸せな時間だったなと思える。私も一人の女性として生きていく中で、何を選択して生きていけば素直になれるんだろうと思いながら演じました。見終わった後に語りたくなる映画です」と本作をアピールした。

現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、センセーショナルな表現で新境地を開いた『Red』。あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった小説を三島有紀子監督が映画化。大雪の夜、車を走らせる男と女。先が見えない一夜の道行きは、二人の関係そのものだった。主人公の塔子役を夏帆、かつて愛した男・鞍田役を妻夫木聡。さらに塔子に好意を抱く職場の同僚・小鷹淳役を柄本佑、塔子の夫・村主真役を間宮祥太朗が演じ、片岡礼子、酒向芳、山本郁子、浅野和之、余貴美子とベテラン勢が二人の恋愛を頼もしく支える。

【写真・文／編集部】

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