『AI崩壊』の初日舞台挨拶が1月31日(金)に新宿ピカデリーで行われ、大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、入江悠監督が登壇した。
2018年12月から約2か月強にわたってリアリティを追求するために全国で大規模なロケが行われた本作。名古屋にできたばかりの道路を3日間にわたって封鎖して撮影がされるなど、日本映画では実現が難しいロケが行われたが、「なかなか心が休まらない撮影期間でした」というほどハードな撮影だったことをうかがわせた大沢。
走るシーンが続いた大沢に対して、「僕は走らなかったので申し訳なさと・・・」と振り返る賀来。岩田も「僕と賀来くんはインドア部だったので(笑)僕に関しては歩いてすらいない役柄でした。静と動のコントラストというか、映画の迫力にびっくりしました」とコメントした。また、大沢を追いかけるシーンがあったという広瀬だが「本当に早くて、『映っていてください』って言われたんですけど2テイクくらい映っていなくて」と苦笑。これに大沢は「広瀬さんから必死で逃げてたら走りすぎていたのかもしれない」と笑って返した。
その“走らない”岩田は、自身の職場ともなる警察庁の捜査AI「百眼」のセットについて「こんなにかっこいいセットを我が物にできるのかとテンションがあがりました」と笑顔を見せ、「芝居をする上でいい環境の中で撮影させていただきました」と明かした。一方で、医療AI「のぞみ」を運用するHOPE社の社長役を演じた賀来は「倉庫をぶち抜いてものすごい広さのセットを作ってくださった」とリアリティのあるセットに助けられたことに同意しつつ、「末端冷え性なんで・・・。だだっ広いし、水が流れてるのでめちゃめちゃ冷えるので、舌が回らなくなっちゃう」と苦労があったことを明かした。
しかし、そんな撮影現場では「いらっしゃるだけで安心感がある」と賀来がコメントするほど大沢の存在感が大きかったようで、熱量が高くなりすぎたところでスタッフ間がぶつかり合った際には、スタッフやキャストを引き連れて飲みに行ったことを明かした。これには入江監督も「大沢さんがスタッフを慰労してくれたので、一致団結して後半戦を迎えました」と感謝の気持ちを語った。
また、賀来と岩田は大沢にご飯に連れて行ってもらったと明かし、岩田は「おいしいんですよ、ご飯が。最高に」と満面の笑みを浮かべ、賀来からは「包容力がある兄貴です」と称賛。そんな2人に大沢は「岩田くんと賀来くんが、“お話がしたい”と言ってくれてうれしくて。この作品の思いとか、“みんなに見て欲しい”というのを聞いて感動したんです」と2人の思いを受け止めたことを明かした。しかし、そのご飯の際に「個室かと思ったら相席になってて・・・」と明かし、一般客と相席になっていたことで、大沢が到着したときに、一般客の隣に岩田と賀来が座っていて「申し訳なかったなと」と苦笑し、会場を沸かせた。
AIが人間の生活に欠かせない存在となった10年後の日本。大沢たかお演じる主人公の桐生浩介は、天才科学者で画期的なAIの開発者。その桐生が開発したAIが突如として暴走し、日本中がパニックに陥る。年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴・・・など国民の個人データを完全に掌握したAIが人間の生きる価値を選別し、殺戮を始めるという驚愕の展開が待ち受ける衝撃的な本作。映画『キングダム』の王騎役でも圧倒的な存在感を見せつけた大沢たかおが主演、社会派サスペンス映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠が監督・脚本を務める。
【写真・文/編集部】
映画『AI崩壊』は全国で公開中!
監督・脚本:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス/岩田剛典、髙嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴美子、松嶋菜々子/三浦友和
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2019 映画「AI崩壊」製作委員会