サム・メンデス監督がワンカット映像で描く『1917 命をかけた伝令』の本編映像が解禁された。
若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を臨場感たっぷりに、さらに観る人たちを物語への究極の没入感へ導き、登場人物たちの行動や心情を体感してもらうために、全編を途切れることなくひとつながりの映像で見せる“ワンカット映像”で描ききった本作。海外主要メディアでも絶賛評価が相次ぎ、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では“90%フレッシュ”の高評価(1月17日現在)を獲得。第92回アカデミー賞では主要の作品賞を含む10部門でノミネートされている。
今回解禁された本編映像では、戦場を駆ける2人の若き兵士の、友情からなる穏やかな一場面を捉えている。若い伝令兵のスコフィールドとブレイクが、敵が待ち構える罠から、兄弟を含む約1600人の味方の兵士を救い出すため、危険が潜む敵陣を駆け抜け、奔走する姿が描かれていく本作。壮絶な戦いを物語る瓦礫の中を歩く、スコフィールドとブレイク。敵の姿が見えなくとも、ブレイクの息は上がり、スコフィールドも疲弊した様子を見せている。まだ19歳で前線に行けるならどんな任務も引き受けようと意気込むほどに前向きなブレイクは、同僚のウィルコの微笑ましいエピソードで場を和まそうとする。
いくつもの戦場を経験している年上のスコフィールドは最初こそ冷たくあしらったが、天真爛漫に話し続けるブレイクの話についつい笑みを漏らしてしまう。命懸けの環境のなかでも、ふとした時に笑顔がこぼれる、そんな2人の友情からなる穏やかな一場面をワンカット映像のなかで丁寧に描き出したワンシーンとなっている。
「(当時の)兵士たちは友情や絆を深め、生涯の友となった」と語るのは、19歳で伝令兵として戦場で活躍した祖父から聞いた話をきっかけに、本作の製作に踏み切ったというサム・メンデス監督。「だからスコフィールドとブレイクという全く違うタイプの2人が友情を築くところを描きたかったんだ。2人は意気投合して、絆を深めるが、なぜ友だちになったのか理由は分からない。分からないままにお互い助け合っていくんだ。」と当時の兵士たちが友情関係を築く過程を分析し、映画にもリアルに反映いったことを明かしている。
ミッションのために同行する兵を選ぶよう指示された際、その内容も知らぬまま、傍にいたスコフィールドを選んだブレイク。その後、コリン・ファ―ス演じるエリンモア将軍の元へ向かい、やっとミッションの全貌を知ることになるのだが、そんな2人が危険な状況を乗り越えて、友情や絆を育んでいく様子が、当時の兵士たちにリスペクトを捧げるサム・メンデス監督によって丁寧に描き出されていくところも本作の見どころである。ブレイクの兄弟も所属する1600人の兵士たちを2人は無事に救い出すことができるのか―。
本編映像
映画『1917 命をかけた伝令』は2020年2月14日(金)より全国で公開!
監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング
配給:東宝東和
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