『サヨナラまでの30分』の公開御礼舞台挨拶が2月14日(金)にTOHOシネマズ川崎で行われ、久保田紗友、撮影を担当した今村圭佑、そして萩原健太郎監督が登壇した。

1月24日(金)に公開された本作で、ヒロイン・カナ役を演じた久保田は劇中バンド「ECHOLL」でピアノ担当として、初めてピアノ演奏に挑戦。「撮影の半年くらい前から練習しましたが、教えてくれる先生がとてもパワフルな方だったので、その力をもらってがんばりました」と当時を振り返り、演奏シーンでの今村カメラマンの撮影スタイルについて「今村さんのテンションによって急にカメラが向けられることがあって、それがいい緊張感になりました。ただ、今村さんが自分のところから別のところを撮り始めると“私つまらなかったのかな?”と思ったりして」と自虐を込めて会場の笑いを誘った。

イベントでは新田、北村、葉山、上杉、清原ら「ECHOLL」のメンバーたちから事前に質問を集め、登壇者がそれに答えた。新田からの「完成した映画の感想は?」との率直な質問への回答を指名された萩原監督は「関係者が集まって最初に観る初号試写でスタッフがみんな喜んでくれた。それが嬉しく、強い自信に繋がった」と返答。また、久保田は「どんな風に自分が映っているのかが気になってしまい、最初は自分のあら探しをしてしまって・・・。でも映画に関わってくれたスタッフさんに褒めてもらえて自信になりました」と打ち明けた。

続く北村からの「影響を受けた映画と僕の印象を教えて!」との質問の回答を指名された今村は「影響を受けた映画はポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』だけれど、撮影前に観たのはアニメ『君の名は。』。人が入れ替わるのが同じだから」と返答。また北村について「彼とはサウナ仲間で、撮影中はほぼ毎日サウナに行っていました。いいやつです(笑)」と語った。葉山から「ECHOLLメンバーの第一印象は?」と聞かれた久保田は「初めてみなさんとお会いしたのが、本読みの時。女子一人だし“みんなコワー!”と思っていました(笑)」と明かしつつ、「でもみなさんから話しかけてもらえたからこそ、去年の夏の撮影を乗り越えられました」と感謝の言葉を語った。

上杉からは先月20歳の誕生日を迎えた久保田にちなみ「10代でやり残したことは?」との質問が寄せられ、「早く大人になりたい!と思っていたタイプだったので、やり残したことはありません」と断言した久保田。清原からの「撮影で楽しかったエピソードは?」と回答を指名された久保田は「葉山さんの替え歌!」と即答し、「ギターを持ちながら歌う替え歌が面白かった。動画を撮っていたけれど、それをここでみなさんに見せられないのがもどかしい!(笑)」とコメントした。

最後に久保田は「私がこの作品に出会えたのは奇跡であり、大切な作品です。もっと色々な人に届けていけたらと思うし、私自身も元気のない時に観たい作品なので、誰かの勇気になる作品になれば嬉しい」、萩原監督は「自分にとって一生忘れることはないだろうと思えるくらい大切な作品になりました。スタッフ・キャストで一つの映画をポジティブに作れて、それがたくさんの人に評価してもらえる。尊い経験になりました」とメッセージを送った。

ある日、颯太が拾ったカセットテープ。それが再生されるたった30分間だけ、颯太の体の中身は死んだはずのアキになる。出会うはずのない2人を繋いだカセットテープはアキが遺したものだった。颯太の体を借りて、アキは恋人やバンド仲間に会いに行く。それは颯太と彼女との出会いでもあった―。アキと颯太の歌が彼女に届くとき、3人の世界が大きく変わり始める。限りある今を駆けぬける、青春音楽ラブストーリー。演技力と人気を兼ね備え、これからの時代を確実に担う注目俳優の新田真剣佑と北村匠海がW主演を務める。

映画『サヨナラまでの30分』は全国で公開中!
監督:萩原健太郎
出演:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、牧瀬里穂、筒井道隆/松重豊
配給:アスミック・エース
©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会