第2回WOWOW新人シナリオ大賞受賞作「ドラマW 父と息子の地下アイドル」の場面写真が解禁され、併せてキャストからコメントが到着した。

中年高校教師の主人公・千堂(松重豊)が地下アイドルという特殊な世界に戸惑いながらも奮闘する姿を描く本作。主人公がプロデューサーになるきっかけとなった息子・勝喜役に井之脇海。アイドルグループ「オトメがたり」のリーダー・椎奈役には元・乃木坂46の若月佑美。同グループのメンバーには芋生悠、加藤小夏といった次世代を担う注目女優たちが揃う。ほかにも今井悠貴、遠藤久美子、鶴田真由、瀧本美織、深水元基らが共演。そして、「オトメがたり」のライバル役としてFES☆TIVEが出演。劇中では、楽曲にもこだわった本格的なライブが繰り広げられ、エネルギッシュなシーンが満載。熱血プロデューサーと地下アイドルが織り成す音楽青春ドラマに仕上げた。

今回、放送を直前に控えて、アイドルライブシーンの松重豊の姿やそれぞれの共演シーンなどの場面写真が公開されて、併せて松重豊、若月佑美、井之脇海より作品の魅力を伝えるコメントが到着した。

松重豊 コメント

――かつては熱血教師だったものの、今の子供たちには通用しないと 半ばあきらめの日々を送っていた中、突然息子に代わり地下アイドルをプロデュースすることになる千堂を演じられます。大胆な挑戦をする役どころでしたが演じてみていかがでしたか?
 教師というお仕事、そして現実の教育現場が、いかにムズカシイ時代になっているか実感しました。この物語は定年間際の教師のファンタジーです。現実はそんな夢物語でないことは分かっています。そんなオッサンの無謀な挑戦にしばしお付き合いください。
――本作「父と息子の地下アイドル」の魅力は、どんなところにあると思いますか?
 この作品の主役は若い皆さんだと思っています。ひとりひとりが生き生きと輝いて見える瞬間が全てです。彼ら彼女らの瞳を通して、何が見えてくるかを楽しんでくだされば幸いです。

若月佑美 コメント

――千堂親子がプロデュースする地下アイドルグループ「オトメがたり」のリーダー・椎奈を演じられました。人一倍の努力をしつつもデビューに向け悩む姿も。ご自身も幅広く活動されてらっしゃいますが、演じてみていかがでしたか?
 椎奈は、オトメがたりの前から個人で活動していて、反対している親にも納得してもらえるようなアイドルになるという強い意志を持っています。私自身も“自分に後悔しない生き方”に憧れていたので共感しました。一方で私は椎奈ほど自分の思いを真直ぐにぶつけることはあまりありません。だから松重さんや「オトメがたり」の皆さんの演技にも助けられながら掛け合いシーンでの気持ちを高めることができたかなと思います。
――本作「父と息子の地下アイドル」の魅力は、どんなところにあると思いますか?
 全然違う人生を歩んでいる登場人物たちの人生がシンクロするところです。千堂にとっても、息子・勝喜との時間と「オトメがたり」との時間とで違う時を生きているのになぜか両者への思いが重なってくる・・・。また、完成した映像を見た時、自分の出ていないシーンから色んな人物に思いを馳せて、この後みんなはどんな人生を歩んだんだろうと想像し、思わず泣いてしまいました。

井之脇海 コメント

――今回、学生時代から音楽活動をはじめ地下アイドルもプロデュースする勝喜を演じられました。ご自身も子役のころから長く演技のお仕事をされていますが、共感される部分などありましたか?
 誰かをプロデュースする感覚は共感できる部分がありました。僕は役を演じる時に「自分が出るのではなく、役を自分の元から送り出す」ことを心がけています。なので勝喜は、自分自身がバンドマンとして前に出るのではなく、アイドルを支えるサイドに立つことを選びました。その勝喜の姿勢から学ぶことはとても多かったですし、勝喜に負けないように僕も勝喜を支えられるよう演じました。
――本作「父と息子の地下アイドル」の魅力は、どんなところにあると思いますか?
 登場人物たちの思いと思いが衝突した時に生まれる心の摩擦が、儚く魅力的だと思います。劇中の勝喜の物語では、父親とのすれ違いが多く描かれています。2人には各々の正義がちゃんとあります。そこに生じた摩擦で揺れ動く2人の感情を、松重さんと、スタッフの皆さんと、出来る限り嘘がないように作りました。人が人を思いやることの素敵さが伝わる作品になっています!是非ご覧ください!

「ドラマW 父と息子の地下アイドル」は2020年2月23日(日)22:00よりWOWOWプライムにて放送!
監督:横尾初喜
出演:松重豊、若月佑美、今井悠貴、芋生悠、加藤小夏/遠藤久美子、鶴田真由/瀧本美織、深水元基、井之脇海