007シリーズ第25作となる最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で監督・脚本を務めるキャリー・ジョージ・フクナガがボンドという“ヒーロー像”について語る映像が解禁された。

ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。しかし、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて脅威をもたらす最新技術を保有する黒幕を追うことになる―。本作で5度目のジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・クレイグはもちろん、悪役にラミ・マレックのほかに、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズらシリーズ続投の出演者に加え、フレッシュな顔ぶれもあり豪華キャストが出演する。

今回解禁された映像では、キャリー・ジョージ・フクナガ監督が本作におけるジェームズ・ボンドというヒーロー像について初めて語るもの。本映像は、「スクリーンに白い丸が現れるとアドレナリンが吹き出してくる」、007シリーズ伝統とも言える銃口の中からジェームズ・ボンドのシルエットが登場し、ボンドがスクリーンの観客に向かって銃を撃つという007ファンなら胸が熱くなるシーンから始まる。

監督は前作『007 スペクター』(15)から5年経ち、「脚本家、そして監督としてボンドを捉え直すことに重点をおいた」と、ボンドという人物が流れた年月でどう変わったのかということを描くことが重要だと明かす。また、「00の任務にもがく姿は傷ついた獣のようだ」「世界は変わった。そしてルールも変わった。非対称戦争時代のスパイのルールも複雑になった。ボンドが家族のように想う仲間も皆が脅威に晒されている」という監督のコメントとともにボンドの恋人マドレーヌ(レア・セドゥ)の思いつめた表情が映し出され、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)でのヴェスパーの悲劇が繰り返されるのではないかと思わずにはいられない。

また、本作でラミ・マレックが演じる役は、因縁の敵スペクターよりも頭脳派でシリーズ史上最凶の敵と語る監督は、「(今作は)最初から最後までノンストップ。レースさながらだ」と、本映像内にもある激しいカーチェイス、バイクチェイス、銃撃戦や肉弾戦といった息つく暇のない大迫力のアクションシーンが収められていることも明かす。そして「世界と人類の命をも救う。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はボンドの集大成だ。彼が出会ったすべて、トラウマや失ったものまでも。最も挑戦的で困難な任務。それが今作の狙いであり、特別なものにしたかった」と、本作でボンド役引退を公言したダニエル・クレイグの最後にふさわしいフィナーレを迎えることを示唆。

クレイグ演じるボンドが過去4作で追ってきた事件がすべて関連していたことが明かされた前作に続き、これまでの事件に隠されたさらなる新事実が明らかになることも想像を広げる。「007シリーズの根底にあるもの、危険であり感情が揺さぶられるもの、そして語られることのなかったもの、全てが明らかになる。ダニエル・クレイグにとっての最終章だ」とコメントを寄せ、ダニエル版ボンドの集大成、約60年に渡り続いてきたシリーズの重要な転換点となることへの期待を膨らませずにはいられない映像に仕上がっている。

特別映像

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)より全国で公開!
監督:キャリー・フクナガ
出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、アナ・デ・アルマス、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレック
配給:東宝東和