第72回カンヌ国際映画祭女優賞受賞『Little Joe(原題)』が『リトル・ジョー』の邦題で6月19日(金)より公開されることが決定した。
“幸せになる香り”を放つ新種の植物リトル・ジョーを開発した研究者のアリスは、息子のジョーと暮らすシングルマザー。ワーカホリックでもある彼女は、きちんとジョーと向き合えていないことに小さな罪悪感を抱きつつ、日々研究に取り組んでいる。ジョーへの贈り物として、彼女にとってもう一人の息子であるリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰る。しかし、花の香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとるようになり、またリトル・ジョーの花粉を吸い込んだアリスの助手クリスもいつもとは違う様子を見せ始める。姿形は変わらないにも関わらず、何かが少しずつおかしくなっていくその違和感は、果たしてこの植物がもたらしたものなのか―。
監督はミヒャエル・ハネケの助手を務め、『ルルドの泉で』で注目された気鋭の女性監督ジェシカ・ハウスナー。科学の発展がもたらす利便性によって成り立っている私たちの生活の中で、「絶対にありえない」とは言えない不安をあぶり出す。主演は、本作で第72回カンヌ国際映画祭主演女優賞に輝き、『101匹わんちゃん』の悪役・クルエラを主人公とした『Cruella(原題)』(エマ・ストーン主演)への出演も決定したエミリー・ビーチャム。アリスの助手クリスを『007』シリーズのQ役でもお馴染みのベン・ウィショー。
音楽は、海外の舞台、映画音楽で活躍した日本人作曲家、故・伊藤貞司の楽曲を使用。尺八や和太鼓、琴など和楽器の音色で創り出される危い旋律も必聴となっている。また、本作のもう一つの主役ともいえるリトル・ジョーが30鉢、公開に合わせて日本上陸。実際の撮影に使われた新種の花の成長については今後、配給会社ツインのTwitterにて随時更新され、公開時にはアップリンクにて初披露される予定。
リトル・ジョーが放つ蠱惑的な美しさと、おとぎ話のような耽美な世界観でカンヌ国際映画祭を震撼させたボタニカルスリラーがいよいよ日本に上陸する。
映画『リトル・ジョー』は2020年6月19日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開!
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、ケリー・フォックス、キット・コナー
配給:ツイン
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