『サイダーのように言葉が湧き上がる』の完成披露報告会が3月23日(月)に都内で行われ、市川染五郎、杉咲花、イシグロキョウヘイ監督が登壇した。

今回初めて声優に挑戦する染五郎は、完成した作品を鑑賞して「単純に感動しました。心が温まるいい作品だなと改めて思いました」とコメント。間もなく公開される本作について「アフレコまではとても不安だったんですけど、不安を乗り越えて、この作品が完成してみなさまのもとに届くというのは、どんな反応がいただけるか楽しみ」と笑顔を見せた。

共演する杉咲は「すごく元気がもらえる映画」と本作の魅力を語り、「音楽も楽しかったし、映像もポップでカラフルで、全体的にポジティブ。見てもらう方にもパワーを受け取ってもらえる作品になっている」と自信を見せた。

劇中では、杉咲演じるスマイルが、染五郎演じるチェリーに“かわいい声”と声をかけるシーンがあるが、染五郎自身は「本当に自分の声が嫌いで・・・」と明かしつつ、「やるしかない」と振り返った。また、SNSや動画配信などまさに現代ならではのストーリーとなっている本作に、杉咲は「“フォロー”するとか、“いいね”するとか、相手に伝える描写は10代20代の方には特に共感していただける」とアピールする場面もあった。

また、自身が演じるチェリーについて「自分も人見知りで、人としゃべるのが苦手なところが似ていたりして」と明かす染五郎は「足が長いと腰が落ちて見えない」と悩みを明かした。杉咲も「スマイルは前歯が出ていることを気にしてマスクをしている。私も前歯が出ているので共感できる(笑)スマイルやチェリーを通して、私自身も勇気をもらいました」とコメントした。

イベントでは、3月27日に15歳の誕生日を迎える染五郎に、自身が大ファンだというマイケル・ジャクソンの大きなフィギュアと、劇中でチェリーが着用しているものと同じモデルのヘッドフォンがサプライズでプレゼントされた。

最後に染五郎は「チェリーやスマイルと同年代の方も楽しめると思いますし、年齢層が上の方も思い出しながら共感しながら見てもらえればうれしい」、杉咲は「初夏にピッタリの、すがすがしい気分で映画館を出られる素敵な作品です。心にポッと温かい明かりがともされたような作品」と本作をアピールした。

2020年代、そのはじまりを告げる初夏―。サイダーのように甘く弾ける、少年少女たちの青春グラフィティ。17回目の夏、君と会う―。人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年と、コンプレックスを隠すマスク少女。何の変哲もない郊外のショッピングモールを舞台に出逢ったふたりが、言葉と音楽で距離を縮めていく、ボーイ・ミーツ・ガールストーリー。その主人公であるチェリー役には、初映画、初声優、初主演となる歌舞伎界の超新星・八代目 市川染五郎。ヒロインのスマイル役は、若手随一の確かな表現力で高い評価を受ける杉咲花。

【写真・文/編集部】

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』は2020年5月15日(金)より全国で公開!
監督:イシグロキョウヘイ
声の出演:市川染五郎、杉咲花/潘めぐみ、花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛、諸星すみれ/神谷浩史、坂本真綾/山寺宏一
配給:松竹
©2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会