新進気鋭のスタジオA24が放つ最新作『WAVES/ウェイブス』の本編冒頭映像が解禁された。

『ムーンライト』(16)、『レディ・バード』(17)、『ヘレディタリー/継承』(18)など次々と話題作を発表してハリウッドに新風を吹き込む映画制作会社A24。その最新作である本作は、ある出来事で傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンの中を躍動するサウンド、カラー、ストーリーが、観るものにいまだかつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせる。目に映るすべてが登場人物の心情に寄り添い、観ているものを“共感”以上の物語の奥へと誘う。フランク・オーシャンをはじめ、ケンドリック・ラマー、アニマル・コレクティヴ、カニエ・ウェスト、レディオヘッドなど音楽シーンを刷新してきたアーティストたちの楽曲が、登場人物の感情とリンクするように選曲されており、時には音楽がセリフのように心の声を伝える。

今回、本作の冒頭映像が解禁された。この数分間で、観客は主人公タイラーの充実しすぎた高校生活にいきなり飛び込んでいく。それはまるで海にダイブした時のような体感をもたらし、溢れ出る色彩と音楽、カメラワークに圧倒的な充足感を覚えること間違いない。

アニマル・コレクティブの「FloriDada」が大音量で流れるカップルのドライブデートの風景、フロリダの風を浴びながら歌う2人を、カメラは360度ぐるぐると回りながら映し続ける。・・・と、思いきやチャイムの音が鳴り響き、場所は変わり部活のシーンへ。トレーニングルームを走る集団に滑らかにカメラが合流し、横になったり縦になったり自由自在に動き回りる。このシーンから使用される楽曲はテーム・インパラの「Be Above It」に切り替わり、厳しい練習に向きあう主人公タイラーの心情を表すように「超えていけ」と何度も囁かれ、それは正にセリフの代わりに音楽が登場人物の心の声を伝える<プレイリスト・ムービー>ならではの楽曲の使い方。

休みの日には彼女と海へ。カメラは砂浜を駆け抜け、2人が水遊びをする場所へと向かい更には2人と共に水の中へ。まるで観る者も一緒に波に漂っているような感覚になる瑞々しい映像だ。夜にはパーティに繰り出し、そこから流れ出すのはフランク・オーシャンの「Mitsubishi Sony」。この冒頭シーンはドライブの様子で終わるが、またそこでも360度カメラが使用され、エネルギッシュで若々しい青春の瞬間が多角的に収められている。目まぐるしく、物凄いスピードで進んでいくタイラーの日常。そこに突如飛び込んでいく時に使用される映像表現の数々に、きっと誰もが魅了されるはず。

本編冒頭映像

映画『WAVES/ウェイブス』は2020年4月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
配給:ファントム・フィルム
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