松雪泰子、役柄との共通点は「いろんなイマジネーションが広がっていくタイプ」―『甘いお酒でうがい』大ヒット祈願イベント

『甘いお酒でうがい』の大ヒット祈願イベントが3月24日（火）に都内で行われ、松雪泰子、黒木華、清水尋也が登壇した。

お笑い芸人シソンヌじろうが、ネタの中で演じてきた独身OL“川嶋佳子”を演じる松雪は「作品にじっくりと向き合いたいと思っていたときにオファーをいただいた」と振り返り、「まさか自分にお話をいただけるとは」と驚いたことを明かした。そんな松雪が演じる佳子について「間近でかわいい松雪さんを見れて幸せでした」と明かす黒木。そんな二人と共演した清水は「すばらしい大先輩のお二人と作れたことが光栄で、胸がいっぱいです。緊張で変なことを言わないように・・・」と緊張していることを隠さずに明かした。

佳子の後輩・若林ちゃんを演じる黒木は「おもしろさのテンポが心地よくて、やってて楽しかったです」と現場の雰囲気のよさを明かしつつ、「私の邪気が見えないように（笑）」と冗談を交えつつ「大げさな動きがあるので、わざとらしく見えないように」と演技について語った。

清水は「僕からしたら『テレビに出てる人だ』」と振り返り、本作への出演については「コレまでと違う新鮮な役どころでありがたいと。（主演が）松雪さんだと聞いたときに“お・・・”となりました。光栄なことなんですけど、マネージャーに『松雪泰子さんって言いました？』って聞きました」と明かし、会場を沸かせた。

また、松雪は演じた佳子との共通点もあったようで「生きていくと心の中でいろんなことが起きてたりする。自分もいろんなイマジネーションが広がっていくタイプなので共感はありました」と明かした。そんな松雪を「お茶目です」という黒木は「一緒に遊んでくれたりする」と仲のよさをうかがわせた。一方で松雪は清水に対して「いろんな側面を持っている」と称賛し、黒木も「清水さん自身も年齢とか性別とか関係なく、人間としていろんな人と接することができる方なんだろうなと思いました」と語った。

さらに、黒木について「いい意味で強くて、それでいて美しい。ピュアでかわいいところが若林ちゃんとリンクする。癒しでしかない」と笑顔を見せた。清水は「パワフルさを感じます。袖で『緊張してきた』と言ったら、『背中をたたいてもらうと気合が入るんじゃない？』」と言って、軽くたたいた松雪に対して、強めにたたいた黒木。「そういうところに若林ちゃんみたいなパワフルさを感じる瞬間がありました」と明かし、会場の笑いを誘った。

原作は、2014年に第7回キングオブコントで王者に輝いたお笑い芸人シソンヌじろうが、ネタの中で長年演じてきた代表的キャラクターである“川嶋佳子”がもし日記を書いたら・・・と執筆した同名小説。主人公の40代独身OL・川嶋佳子を演じるのは松雪泰子。同僚・若林ちゃんを黒木華、ふた回り年下の岡本くん役を清水尋也が演じる。ちょっぴり後ろ向きだけれどポジティブに生きる川嶋佳子の日常は、平凡だけれどちょっぴり切ないことも、そして嬉しいことも。穏やかな優しい映像美で、観る人の心に束の間の平穏をもたらす。

【写真・文／編集部】