清原果耶初主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』の追加キャストとして桃井かおりの出演が発表された。

小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその同名人気小説を、『新聞記者』で注目を集めた実力派監督・藤井道人が映画化した本作。清原果耶が演じる平穏でも悩みはあって、時々息苦しくなる14歳のつばめは、満天の星が輝くある夜、ド派手な身なりで底意地の悪い、キックボードに乗った(!?)あやしい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか二人はお互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。つばめの前に起こる事件、最後に明かされる星ばあの正体・・・。ひと夏の大切な何かを探す、二人のキュートで、愛おしい、感動のファンタジードラマ。

今回、つばめ(清原果耶)の前に突如現れた、老女“星ばあ”役を、多数の映画出演作品で数々の映画賞に輝き、『SAYURI』(05)でハリウッド映画初出演を果たして以降、海外作品にも出演、さらには映画監督としても注目を集めるなど、国内外で幅広く活躍し続ける実力派女優・桃井かおり。独特の表現力と、その演技力で、人間離れした、それでいて恋しくなるほど人間味溢れる老女という、自身にとっても初挑戦となるキャラクターを魅力たっぷりに演じる。ド派手な身なりでキックボードに乗った容姿、そして“星ばあ”語録にも注目だ。実父と血の繋がりのない母に子が産まれることで感じる疎外感、実母への想いを抱えながら、成長していく少女を圧巻の演技力で表現する清原果耶と、謎につつまれた愛すべき老女を見事に演じきった桃井かおりのかつてないコラボレーション。初共演で贈る、“悩める少女と謎の老女”のひと夏の珠玉の物語が誕生する。

桃井かおり(星ばあ役)コメント

ちょうど映画『新聞記者』を見終えて、兄とあの映画の話をしてた時メールをいただいて、
なんだかそういうタイミングのお話だったので、「“星ばあ~”、なんてサウンドいいじゃない!」なんて即決で決めたんです。
だって映画って、映画の神様がくっ付いていて、出逢えたり、完成出来たりしますから。
現場にはスケジュールの都合でギリギリで入ったので、あんまり弄る時間はなく(笑)
いろいろ不自由もありましたが、前作のファンとしては、
この若き美しい青年監督が作る、この新しい映画に、うまくハマってくれればと楽しみにしています。

藤井道人(監督)コメント

「星ばあ」と過ごした夏は、僕の宝物だ。桃井さんは、大先輩だ。憧れだ。緊張しないなんて嘘になる。
だから僕は、女優・桃井かおりとしてではなく「星ばあ」として桃井さんに接することを徹底した。
不退転の覚悟で挑んだ僕に待っていたのは桃井さんの、とてつもない大きな映画への愛情だった。妥協なく、自由に、与えられた役を生きる桃井さんに、今まで以上に映画づくりの楽しさを教わった。
桃井さん、そして主演の清原さんと過ごした唯一無二の夏の匂いが、スクリーンを通して皆様のもとへ届く日を楽しみにしています。

前田浩子(プロデューサー)コメント

この物語のキーとなる謎の老女・星ばあほど、困難を極めたキャスティングは未だかつてありませんでした。ミステリアスで、ファンキーで、クレイジーで、いじわるで、やさしくて、強くて、儚くて、懐かしく、子供のような人物を一体誰が演じ得ようか・・・。思い当たった人はただ一人。唯一無二の存在。それが桃井かおりさんでした。清原果耶さん演じるつばめとのバディ振りは私たちの想像を遥かに超えた存在感で多くの方々を魅了すると確信しています。乞うご期待!

野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)
4月14日発売

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』は2020年秋に全国で公開!
監督・脚本:藤井道人
出演:清原果耶、桃井かおり
配給:KADOKAWA
© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会