山田洋次監督最新作『キネマの神様』に沢田研二が出演することが決定した。

2020年1月に映画化が発表された山田洋次監督作品最新作『キネマの神様』で、新型コロナウイルスによる肺炎が悪化し、死去した志村けんさんが演じる予定だったゴウ役を沢田研二が演じる。本作は過去パートと現在パートにわかれており、過去パートは3月に撮影が終了、4月から現在パートの撮影に入ろうとしていた。志村さんの訃報に、山田監督をはじめとするキャストやスタッフは動揺を隠すことができず、さらに政府による緊急事態宣言が発出され、撮影は長期中断を余儀なくされていた。

志村さんと沢田は、かつて同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで多く共演、今回志村さんの遺志を継ぎ、14年振りに映画出演する。山田監督作品への参加は1982年の『男はつらいよ花も嵐も寅次郎』以来38年振りとなる。

撮影再開については引き続き調整中で、公開は当初予定していた2020年12月を見送り、2021年で調整されている。

沢田研二 コメント

志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。

長井澤健(株式会社イザワオフィス代表取締役社)コメント

長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております。

房俊介(プロデューサー)コメント

人生のおかしさや哀しみ、夢や挫折を背負い、繊細な狂気をまとった主人公のゴウ。
志村さんは、この役を演じる事をとても楽しみにしておられました。残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します。
兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。
かつて『男はつらいよ』でご一緒した山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と仰っております。
周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな『キネマの神様』を描いていきたいと思います。

映画『キネマの神様』は2021年より全国で公開!
監督:山田洋次
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子
配給:松竹
©2021「キネマの神様」製作委員会