入江悠監督・完全オリジナル作品脚本によるサスペンス超大作『AI崩壊』の「ブルーレイ&DVD プレミアム・エディション」に収録される映像特典「必見!VFXプロデューサーが語るVFXの舞台裏」の一部が公開された。
AIが人間の生活に欠かせない存在となった10年後の日本。大沢たかお演じる主人公の桐生浩介は、天才科学者で画期的なAIの開発者。その桐生が開発したAIが突如として暴走し、日本中がパニックに陥る。年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴・・・など国民の個人データを完全に掌握したAIが人間の生きる価値を選別し、殺戮を始めるという驚愕の展開が待ち受ける衝撃的な本作。映画『キングダム』の王騎役でも圧倒的な存在感を見せつけた大沢たかおが主演、社会派サスペンス映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠が監督・脚本を務める。
5月20日(水)に発売される本作の「ブルーレイ&DVD プレミアム・エディション」には、撮りおろしの「シーンセレクション・ビジュアルコメンタリー」、「メイキング映像」、「イベント映像集」、「VFXプロデューサーが語るVFXの舞台裏」など3時間を超える映像特典を収録している。今回、映像特典「必見!VFXプロデューサーが語るVFXの舞台裏」の一部が公開された。
本作でVFXスーパーバイザーを務めた赤羽智史を中心に、CGや合成、デジタル画像処理を行ったシーンの担当スタッフにより、“近未来”の舞台設定のための合成、AI『のぞみ』のサーバールーム、登場するガジェットの設定など、本編中845カットに対してVFX処理がされているという映像の制作過程や裏話が紹介されている本映像特典。
本作の重要なテーマである“AI”だが、鍵となる『のぞみ』のほかにも、印象的なAIとして『百眼』が登場する。警視庁の試験運用段階という設定のもので、『のぞみ』が医療AIとして柔らかな印象のデザインであるのに対して、武骨で官公庁が作ったようなイメージで作られている。これを駆使して桐生追跡の指揮を執る捜査官・桜庭の前には、壁三面大きなグリーンバックがあり両脇には街中に張り巡らされた監視カメラの映像が映されている。監視カメラに映る映像もすべて撮影されており、昼夜にわたるシーンをスタッフ総出で集め、映像をどんどん入れていく膨大な作業で、1カットで100以上の映像を使っているところもあるという。
さらに、『百眼』のシーン撮影中のエピソードが明かされている。「現場にAI監修の先生がいて“その監視カメラは2Dですか?”とおっしゃった。“もしかしたら10年後監視カメラは3Dになるかも知れないですね”って」。この一言で監視カメラの映像が、劇中で「3D演算モード」といわれる立体的なものに変わった。「 “フォトグラメトリー”という複数の視点から立体を起こす技術がCGの技術としても使われつつある。それを応用した設定で、複数の映像から立体を作り桐生だと判明させる。ふと打合せで出てきたアイディア」と言い、実際にテストとして、何台かのGoProを使って、視点の異なるカメラから車を撮影して立体を作る様子なども紹介されている。
撮影したものに対し、今度は編集段階においても変更が加えられていく。赤羽は「入江監督は非常に編集もうまくて、撮影が仕上がったものから、編集の段階で伝えるべき情報を整理していって、どんどん変わっていくんですね。こういう編集にしたからこういうものを映してくれ、こういう情報をここで与えてくれ、という指示が来て作っていっています」と話した。
映像特典「必見!VFXプロデューサーが語るVFXの舞台裏」の一部
映画『AI崩壊』ブルーレイ&DVDは2020年5月20日(水)発売!
■【初回仕様】ブルーレイ&DVD プレミアム・エディション(3枚組) 6,980円(税込)
■ブルーレイ&DVDセット(2枚組) 4,980円(税込)
監督・脚本:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス/岩田剛典、髙嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴美子、松嶋菜々子/三浦友和
※同日よりブルーレイ、DVDレンタル開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
©2019 映画「AI 崩壊」製作委員会