リュック・ベッソン監督


リュック・ベッソン監督が放つノンストップ・アクション・エンターテインメント『ANNA/アナ』の延期後の公開日が6月5日(金)に決定し、併せてリュック・ベッソン監督のインタビュー映像が解禁された。

1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋アナの使命は、国家にとって危険な人物を次々と消し去ること。一流の暗殺者への進化を遂げるアナだが、CIAの巧妙な罠にはめられて驚愕の取引を迫られる。最大の危機を前にしたアナは、さらなる覚醒を果たし、世界の命運を握る二大組織KGBとCIAの脅威へと化していく―。監督を務めるのはリュック・ベッソン。主人公のアナ役にはサッシャ・ルスを抜擢。ほかにヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィらが名を連ねる。

5月8日(金)に公開を予定していた本作だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が延期されていた。今回、本作の新たな公開日が6月5日(金)に決定。併せてリュック・ベッソン監督のインタビュー映像が到着した。

アクションが随所にちりばめられているエンターテインメントである一方で、巧妙かつ複雑な構造をしている本作の着想についてベッソン監督は、物事を見たままに受け取れない今の時代性に触れつつ、「とても興味深く新しいと思った。出来事がことごとく事実と違って見える、そんな映画を作った」と話す。続けて、「観客は5分おきに騙される」と鑑賞中の思考を色で例えながら、「映画の最後には、何が事実か分からなくなる。アナはマトリョーシカのように、中に幾つもの別の顔を持っている。どれが本当の顔か分からない」と、時間軸と衣装(見た目)が複雑に入れ替わる、本作の構造を説明する。

サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィの3人の関係について、役に入りきったキリアンの演技があまりに奇妙で面妖だったようで、「サッシャはキリアンに怯えていた」と回顧。対して、「(サッシャは)ルークには心を許していた」と明かし、サッシャとルークがKGB、キリアンがCIAという、劇中そのままの対立関係が反映されていて面白かったと振り返っている。

本作の見どころについては、「良質なアクションはある」とベッソン監督のファンやアクション映画ファンには嬉しい一言。そして、見る側にも知性が必要だと不敵な笑みを浮かべながら、「刺激され能力を試されることを、そのまま楽しんでほしい。私のように刺激的で挑戦的な映画が好きなら、絶対に満足するだろう」と自信をのぞかせた。単なるアクション映画に留まらない、刺激的で挑戦的な内容に期待は高まるばかりだ。

インタビュー映像

映画『ANNA/アナ』は2020年6月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督・脚本・製作:リュック・ベッソン
出演:サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィ、ヘレン・ミレン
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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